北京で第58回ボローニャ・イラストレーション展 子どもの想像力が羽ばたく
2025年7月12日から10月12日まで、北京のToday Art Museumで第58回ボローニャ・イラストレーション展が開催され、416点の作品が「イラスト界のオスカー」とも呼ばれるこの展覧会を訪れた子どもたちと大人の想像力を大きく刺激しました。
北京の親子が楽しんだ国際イラストレーション展
北京の美術ファンや家族連れにとって、この夏から秋にかけての一番の楽しみの一つとなったのが、第58回ボローニャ・イラストレーション展でした。会場となったToday Art Museumには、絵本やイラストレーションに関心のある人びとが足を運び、休日の散歩コースや放課後の学びの場としても活用されました。
展示は、若い世代の想像力が自由に羽ばたく場をつくることに力点が置かれていました。「Young imaginations run wild」という英語のフレーズが象徴するように、来場した子どもたちは、色彩や線、物語性に満ちた作品の前で立ち止まり、思い思いの物語を語り合っていました。
416点の作品が見せる、多様な「世界の見え方」
今回のボローニャ・イラストレーション展では、416点もの作品が一堂に会しました。繊細なタッチの作品から、大胆な構図のものまで、スタイルも表現もさまざまです。一枚一枚の絵に、作り手の視点や感情、ユーモアが込められており、来場者はまるで小さな物語の図書館を歩いているかのような感覚を味わえました。
会場を巡るうちに、来場者は自然と問いを投げかけられます。「このキャラクターは何を考えているのだろう」「この色づかいはどんな気持ちを表しているのだろう」。作品を前にした対話そのものが、子どもたちにとっては想像力を鍛える時間となり、大人にとっては自分の感性を振り返るきっかけになりました。
親子で楽しむボローニャ・イラストレーション展のポイント
この種のイラストレーション展は、美術鑑賞に慣れていない人にとっても入りやすいのが特徴です。今回の展示の様子から見えてきた、親子で楽しむためのポイントを整理してみます。
- 絵の「ストーリー」を一緒に想像する:絵に描かれていない前後の物語を、子どもと会話しながら想像してみる。
- 好きな一枚を選んで理由を話す:お気に入りの作品を親子それぞれが選び、「なぜ好きか」を言葉にしてみる。
- 日常に持ち帰る:印象に残った色やモチーフを、家での遊びや読書、学びに取り入れてみる。
こうした小さな工夫によって、展覧会は「一度見て終わり」のイベントではなく、その後の生活や学びに続いていく体験へと変わっていきます。
北京から広がる、イラストレーションの可能性
第58回ボローニャ・イラストレーション展は、北京という大都市で、美術ファンと家族連れを同じ空間に招き入れる文化イベントとなりました。国際ニュースとして見ても、イラストレーションという視覚表現が、世代や言語を超えて人びとをつなぐ力を持っていることを改めて示したと言えます。
会期はすでに終了しましたが、416点の作品から受け取ったインスピレーションは、子どもたちのスケッチブックや大人の仕事・生活の中で、これからも静かに息づいていきます。スマートフォンで日本語ニュースを追いかける私たちにとっても、画面越しにこうしたアートの動きを知ることは、自分の視点を少し広げるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Young imaginations run wild at Bologna Illustrators Exhibition
cgtn.com








