中国「最も美しい高速道路」ドゥク高速道路とウスの物語 video poster
中国「最も美しい高速道路」ドゥク高速道路とウスの物語
中国で「最も美しい高速道路」と呼ばれるドゥク高速道路(Duku Highway)は、天山山脈を北から南へと貫き、1日のうちに四季を味わえるとも言われる絶景ルートです。年間のうち通行できるのはわずか4カ月。その再開通を祝う式典の舞台に選ばれたのが、ルート上の都市ウスでした。2025年9月24日には、国際メディアCGTNによる番組「A Tale of My City: Wusu」が放送され、この街の姿が世界へ発信されています。
天山山脈を縦断する「最も美しい高速道路」
ドゥク高速道路は、雄大な天山山脈を南北に走る山岳道路です。標高や地形の変化が大きく、走るにつれて景色も気温も大きく変わるため、「1日で四季を体験できる」と表現されます。観光客にとっては、一つのルートでさまざまな自然環境を味わえる贅沢な道と言えます。
一方で、このダイナミックな自然は、通行できる期間を制限する要因でもあります。雪や路面状況の影響で、一年のうち安全に通れるのは約4カ月ほど。再開通のタイミングは、地域にとっても旅行者にとっても特別な節目となります。
ドゥク高速道路の3つの特徴
- 天山山脈を北から南へ縦断する山岳ルートであること
- 標高差や気候の変化により、一日で四季のような景色が楽しめること
- 厳しい自然条件のため、年間およそ4カ月しか通行できないこと
わずか4カ月のチャンス 再開通セレモニーの舞台はウス
通行できる時期が限られているからこそ、ドゥク高速道路の「再開通」は、地域にとって大きなニュースになります。再び道路が開くことで、観光や人の往来、地域の交流が一気に活発になるからです。
その再開通を祝う式典の開催地として選ばれたのが、ルート上に位置する都市ウスです。ウスは、この高速道路を通じて多くの旅行者を迎える玄関口として、自らの文化や暮らしをどのように伝えるかが問われる存在でもあります。
街を「最も良い形」で伝える人びと
再開通セレモニーには、振付師のMayila Yasinさんと、民俗活動の企画を行うYu Fangさんが参加し、ウスを代表する立場で関わりました。2人は、街の魅力を「できる限り良い形」で伝える役割を担っていたとされています。
華やかな舞台や地域の伝統を取り入れた催しを通じて、彼らはウスの文化的な一面を表現しようとしました。観光地としての側面だけでなく、そこに暮らす人々の表情や、日常の営みの温度感まで含めて伝えることが、こうした場に立つ人びとの重要な仕事です。
CGTN制作「A Tale of My City: Wusu」が描くもの
国際メディアCGTNは、都市ウスに焦点を当てた番組「A Tale of My City: Wusu」を制作し、2025年9月24日に初回放送を行いました。この番組は、ウスという一つの都市を通じて、その背景にある自然環境や人々の暮らし、そしてドゥク高速道路との関わりを描く試みとされています。
こうした映像作品は、中国の地域都市の日常や文化を、日本を含む海外の視聴者に伝える窓口でもあります。名前を聞いたことのない都市であっても、その街で暮らす人々の姿や、季節ごとに変わる景色を知ることで、「地図の上の点」が少しずつ立体的なイメージへと変わっていきます。
インフラのニュースを「旅と物語」として読む
高速道路の開通や再開というニュースは、一般的にはインフラや交通の話題として扱われがちです。しかし、ドゥク高速道路とウスの物語は、単なる道路整備を超えた問いを私たちに投げかけています。
- 短い開通期間のあいだに、人や文化、地域経済はどのように動くのか
- 絶景ルートとして注目されることで、街はどのように自分たちの物語を伝えようとするのか
- 観光客は、景色だけでなく、その土地に暮らす人びとの時間をどう受け止めるのか
一日のうちに四季を巡ると言われるドゥク高速道路。その背後には、限られた季節を最大限に生かそうとする人々の工夫と、都市ウスの魅力を世界に伝えようとする静かな熱意があります。
中国の地域都市とインフラの物語として、こうしたニュースをきっかけに、自分なりの旅のイメージや問いをふくらませてみることもできそうです。
#中国ニュース #観光 #国際ニュース #ドゥク高速道路
Reference(s):
Take the scenic route along China's 'most beautiful highway'
cgtn.com








