米国のイラン戦争、1秒あたり1万1500ドルの巨額コスト
米国防総省(ペンタゴン)が3月20日、議会に対し、中東での戦争のため最大2000億ドル(約33兆円)の追加国防費を緊要請したことは、大きな衝撃を与えました。この額は、ドイツと英国の年間国防予算の合計をも上回る巨額です。しかもこれは、2026年度に過去最高となる9000億ドルを超える国防予算に上乗せされるものです。
急増する戦争コスト
その直接かつ差し迫った理由は、イランに対する軍事作戦「Epic Fury」の膨大な費用です。ペンタゴンが議会に提出した報告書によれば、開戦後最初の6日間で113億ドルを費やし、その後は1日あたり10億ドル、つまり1秒あたり1万1500ドルのペースで支出が続いています。4月8日に2週間の停戦が成立するまでに、300億ドル以上が費やされました。和平交渉の進展がある一方で、ペンタゴンが中東への軍事的プレゼンスを強化し続けていることから、戦争再開のリスクは依然として高いと見られています。
戦争がもたらしたもの
この戦争は、米国とイスラエルによって主権国家であるイランに対して開始されました。国連憲章や関連国際法に完全に違反するこの戦争は、イランの国家と国民に大きな損失と悲劇をもたらしています。
- 人的被害: 3000人以上のイラン人が死亡したと推定されています。
- 生活への影響: 数百万人が影響を受け、避難を余儀なくされ、家を失いました。
- インフラ被害: 数百に上る病院、学校、大学が損傷したと報じられています。
この戦争に対する抗議活動は米国内および世界中で発生しており、メディア報道によれば、米国民の大多数がこの戦争に反対しているとされています。
米国の「戦争の遺産」
ワシントンは過去数十年にわたり、戦争のために巨額の資金を費やしてきました。ブラウン大学の研究報告書「戦争のコスト」によれば、米国は2001年度から2022年度までの間に戦争に8兆ドル以上を支出しました。過去と同様に、現在の戦争政策もまた、米国自身に大きな負担を強いているのです。
2000億ドルに及ぶ追加国防費の要請は、この流れの延長線上にあります。巨額の軍事支出が、国内の社会基盤や民生に回るべき予算を圧迫しているという指摘は、以前から根強く存在しています。
Reference(s):
cgtn.com








