NBAプレシーズンでヤン・ハンセン躍動 トレイルブレイザーズ新星
NBAプレシーズンの一戦で、中国出身センターのヤン・ハンセンが存在感を示しました。ポートランド・トレイルブレイザーズの将来像と、国際色豊かなNBAの今を映し出す一試合となりました。
キングス相手に16得点 効率的な2戦目
2025年のNBAプレシーズン、トレイルブレイザーズはホームでサクラメント・キングスと対戦し、124対123で競り勝ちました。この接戦の中で、ヤン・ハンセンはわずか17分の出場で16得点、4リバウンド、3ブロック、1アシストを記録し、チームの勝利に貢献しました。
フィールドゴールは8本中5本成功。そのうち2本は3点シュートで、ペイント内へのカットと外側でのスペーシングを柔軟に使い分けるプレーが光りました。数字以上に、オフェンスとディフェンスの両面で「いるべき場所にいる」感覚を見せたことが印象的です。
静かなデビューからの「反論」
ヤンにとってこれはNBAプレシーズン2試合目でした。2日前のゴールデンステイト・ウォリアーズ戦では、129対123で敗れた試合の中で21分出場し、4得点と4リバウンドにとどまる静かな内容でした。
それだけに、キングス戦でのパフォーマンスは、初戦の評価への「反論」とも言える内容でした。積極的にシュートを放ちつつ、無理をしないショットセレクション。3点ラインの外に広がって相手センターを引き出しつつ、タイミングよくリングへ走り込むカット。現代のセンターに求められるマルチな役割をこなせる可能性を示したと言えます。
なぜブレイザーズは16位で指名したのか
ヤン・ハンセンは2025年ドラフトで全体16位指名を受けてポートランドに加入した20歳のビッグマンです。今回の試合で見せたような多次元的なスキルセットこそが、トレイルブレイザーズが1巡目で獲得に動いた理由の一つとされています。
- 3点シュートでコートを広げられるストレッチ能力
- インサイドでのフィジカルな競り合いを避けない姿勢
- 3ブロックが示すようなリムプロテクト(リング付近の守備)の片鱗
単に得点できるだけでなく、さまざまな形でチームにフィットし得る選手像が見え始めています。
若手コア+ベテランという環境が後押しに
現在のトレイルブレイザーズは、デニ・アブディヤ、シェイドン・シャープ、ドノバン・クリンガン、そしてヤン・ハンセンという若いコアを軸にチーム作りを進めています。一方で、ジュルー・ホリデーやジェラミ・グラントといった実績あるベテランが周囲を固め、アキレス腱の手術からの復帰を目指すデイミアン・リラードも控えています。
このバランスは、ヤンのような若手にとって理想的な環境といえます。出場機会というランウェイは確保されつつも、試合の締め方やゲームメイクを知るベテランが同じコートにいることで、チャレンジが「高い授業料を伴う失敗」になりにくいからです。
今後の注目ポイント
プレシーズンの一試合だけで将来を断定することはできませんが、今回のパフォーマンスからいくつかの注目ポイントが見えてきます。
- シュートの安定感:3点シュートを含むアウトサイドの精度をどこまで継続できるか。
- フィジカルの適応:NBAレベルのビッグマンとのマッチアップで、インサイドの強度をどこまで維持できるか。
- 判断スピード:「正しい場所に立つ」センスを、試合のスピードに合わせて磨いていけるか。
もしこれらをシーズンを通じて高いレベルで示すことができれば、ヤン・ハンセンは単なる「プロジェクト型の若手」ではなく、トレイルブレイザーズの将来像を左右するキーピースになり得ます。
国際色豊かなNBAの中で、中国出身の若きセンターがどこまで存在感を高めていくのか。ブレイザーズの今季を追ううえで、ヤンの成長曲線は大きな見どころの一つになりそうです。
Reference(s):
Yang shines in preseason win, presaging potential for Trail Blazers
cgtn.com








