CIFTIS 2025現地ルポ:北京の廃工場が国際サービス貿易の世界舞台に
2025年9月に北京の首鋼園で開催された国際サービス貿易交易会「CIFTIS 2025」は、世界最大級のサービス貿易イベントとして、約70の国と地域から2,000社を超える企業が集まった国際ニュースです。かつて製鉄所だった巨大な空間が、いまやグローバルなパートナーシップとイノベーションの舞台に変わっていました。<\/p>
廃工場が語る、空間の「重さ」<\/h2>
筆者が首鋼園のゲートをくぐって最初に感じたのは、空間そのものの「重さ」でした。ここはかつて、中国の重工業を支えてきた製鉄所。その広大な敷地が、いまは世界中から集まったブースと来場者で埋め尽くされています。<\/p>
かつては炎の音と機械の轟音が響いていた場所に、いまは無数の握手と、さまざまな言語が交差するざわめきが広がっています。国際サービス貿易の現場を、これほど象徴的に表す舞台はなかなかありません。<\/p>
CIFTIS 2025とは何か<\/h2>
CIFTIS(中国国際サービス貿易交易会)は、サービス分野に特化した世界最大規模の総合イベントとされ、2025年は9月10日から14日まで北京・首鋼園で開催されました。ことしの会期中、約70の国と地域から、2,000社を超える企業が最新のサービスや技術を披露しました。<\/p>
筆者はメディア関係者としてだけでなく、「世界のサービスのアイデアが実際にどのように形になるのか」を知りたい一人の来場者として会場を歩きました。巨大な国際イベントというと「国家戦略」や「投資額」といった大きな言葉が並びがちですが、この取材で印象に残ったのはむしろ、小さな対話の積み重ねでした。<\/p>
9つのサービス分野が一堂に<\/h2>
2025年のCIFTISは、科学技術から観光、医療、グリーンファイナンスまで、9つのサービス分野をカバーしていました。そのスケールの大きさは、あくまで背景にすぎません。現場では、国や企業の枠を越えて、具体的なアイデアやソリューションが行き交っていました。<\/p>
科学技術の分野では新しい技術や仕組みが紹介され、観光のエリアでは文化や地域の魅力をどう伝えるかが語られます。医療・ヘルスケアのゾーンでは、人の暮らしをどう支えるかという視点が共有され、グリーンファイナンスのエリアでは、持続可能性のためにお金の流れをどう変えていくかが議論されていました。<\/p>
握手から始まる「小さな火花」<\/h2>
会場を歩いていると、印象に残るのはブースの派手さよりも、人と人との距離の近さでした。名刺交換や握手から始まる短い会話のなかで、文化や価値観、ビジネスの発想が交わり、小さな火花のように新しいアイデアが生まれていきます。<\/p>
英語はもちろん、中国語やその他の言語が飛び交うなかで、共通語になっているのは「一緒にできることは何か」という問いでした。こうした対話の積み重ねこそが、サービス貿易を通じて国際社会のつながりを少しずつ変えていくのだと感じさせられます。<\/p>
「サービス」がつなぐこれからの地平<\/h2>
製品そのものではなく、サービスや体験、ノウハウが価値を持つ時代に、CIFTISのような国際イベントは、その流れを加速させるハブとして機能します。廃工場を再生した首鋼園という会場もまた、「過去の産業」から「これからのサービス」への転換を象徴していました。<\/p>
2025年のCIFTISを振り返ると、印象的だったのは「大きな数字」よりも、現場で交わされた無数の握手と会話です。その一つ一つが、国境を越えた協力の新しい地平につながっていく可能性を秘めています。国際ニュースとしてのスケールと、人間同士のささやかな出会い。その両方が詰まった場として、首鋼園の空気の「重さ」は、しばらく忘れられそうにありません。<\/p>
Reference(s):
cgtn.com








