アジア冬季競技大会がハルビンの冬季スポーツと「グリーン開発」を加速 video poster
中国東北部・黒竜江省ハルビン市で開催される第9回アジア冬季競技大会を前に、組織委員会が記者会見を開き、冬季スポーツ産業の活況と環境に配慮した会場づくりの方針を明らかにしました。
ハルビンで記者会見、冬季スポーツ産業の「熱さ」を紹介
第9回アジア冬季競技大会の組織委員会は、ハルビンで記者会見を開き、地元で成長を続ける冬季スポーツ産業について説明しました。スキーやスケートなどの競技だけでなく、関連ビジネスや観光も含めた「冬の経済」が重要なキーワードになっています。
中国の国際ニュース番組であるCGTNのスポーツ番組Sports Sceneのグレッグ・ラファルディ氏も会見に参加し、大会会場の建設・整備について質問しました。
既存施設を徹底活用した会場改修
組織委員会の副事務総長を務めるZhuang Shichao(ジュアン・シーチャオ)氏は、会場整備の方針について「大会の会場はすべて、既存の施設を修繕・改修して活用している」と説明しました。新設よりも、すでにあるインフラを生かすことで、コストや環境負荷を抑えながら大会の準備を進めていることになります。
キーワードは「グリーン開発」
Zhuang氏はさらに、「グリーン開発(環境に配慮した開発)の考え方を会場づくり全体に取り入れている」と強調しました。会場の改修には、省エネルギー型で環境に優しい建材が用いられ、低炭素(CO2排出を抑える)型の建築技術が採用されています。
また、クリーンエネルギーや環境負荷の少ない製品が、社会のさまざまな場面で広く使われているとし、こうした取り組みは国際的な専門家による認証も受けていると述べました。
Zhuang氏の説明からは、会場整備が単なるスポーツ施設の改修にとどまらず、都市全体のエネルギー利用や建設のあり方を見直すプロジェクトとして位置づけられていることがうかがえます。
- 既存の会場を修繕・改修して活用
- 省エネ・環境配慮型の建材と建築技術を採用
- クリーンエネルギーや環境に優しい製品を広く導入
- 国際的な専門家による認証を取得
国際競技団体の技術支援で大会運営を強化
Zhuang氏によると、各競技の専門会場では、国際的なスポーツ競技団体の技術担当者からも改修段階で助言を受けてきました。その結果、「大会、会場整備、そしてその後の保証(運営やサポート体制)が円滑に進む」と自信を示しました。
競技団体の技術的な知見を取り入れることで、競技の公平性や安全性の確保に加え、観客や選手が利用しやすい動線設計など、大会運営全体の質を高めるねらいがあります。
ハルビン発「グリーンな冬の祭典」は何をもたらすか
今回の記者会見では、ハルビンの冬季スポーツ産業が勢いを増す中で、第9回アジア冬季競技大会を「グリーン開発」のショーケースと位置づけようとする姿勢が浮かび上がりました。
既存施設の改修を軸にした会場づくりは、環境への負荷を減らすだけでなく、地域社会に根ざしたレガシー(大会後も残る資産)をどのように築いていくかという問いとも直結します。国際スポーツ大会の開催と都市開発、環境配慮をどう両立させるのか──ハルビンの取り組みは、アジア各地で今後開かれるスポーツイベントにとっても、一つの参考例になっていきそうです。
Reference(s):
Asian Winter Games adds vigor to winter sports development in Harbin
cgtn.com








