【ケニア】飢えから子供たちを救う「学校菜園」の挑戦:学びを止めないための取り組み video poster
教育の機会は、十分な食料という基本的な生活基盤があって初めて成り立ちます。ケニアの農村部にあるある学校では、深刻な干ばつが子供たちの「学ぶ権利」を脅かしていました。
乾いた大地と、空っぽの教室
ケニアのマクエニ郡。この地域の乾燥した大地では、雨は「気まぐれな客」のように訪れます。ある季節には届くのが遅れ、またある時はほとんど降りません。土壌はひび割れ、作物は枯れ、多くの家庭で食卓に並ぶ食料が不確かな状況が続いています。
しかし、干ばつが奪ったのは食料だけではありませんでした。それは、子供たちが集うはずの「教室」さえも空っぽにしてしまったのです。
「飢え」が教育に与える影響
マワニ総合学校(Mawani Comprehensive School)では、深刻な状況が日常となっていました。登校してくる子供たちの多くは、お腹を空かせ、疲れ切った表情を浮かべていました。中には、あまりの飢えに登校することさえ諦めてしまう子供たちも後を絶ちませんでした。
同校のジャネット・ムショカ校長は、次のように語っています。
「この地域で一般的となっている飢餓や飢饉が、学校の生徒数を減少させました。また、多くの欠席者が出る原因にもなっています」
学びを守るための「庭」という解決策
空腹では、教科書の内容に集中することはできません。そこで学校が取り組んだのが、校内に「菜園(ガーデン)」を設けることでした。単に作物を育てるだけでなく、子供たちが学校で食事を得られる環境を整えることで、教育の場を維持しようという試みです。
環境の変化が直接的に教育の質や出席率に影響を与えるという現実は、気候変動がもたらすリスクが単なる環境問題ではなく、次世代の知的基盤を揺るがす社会問題であることを示唆しています。
Reference(s):
cgtn.com



