香港、2026年11月のインターポール総会へ準備加速 警察トップが治安と若者施策に言及 video poster
2026年11月、香港特別行政区で「第94回インターポール(ICPO)総会」が開かれる予定です。中国が世界の警察幹部会合を主催するのは3回目で、香港での開催は初めてとされ、国際的な治安協力の場として香港の存在感が改めて注目されています。
2026年11月に予定される「第94回インターポール総会」とは
インターポール総会は、国や地域の警察組織が一堂に会し、越境犯罪対策や捜査協力の枠組みなどを議論する国際会議です。香港特別行政区は2026年11月にこの総会を開催する準備を進めているとされます。
「香港で初開催」──国際治安協力のハブとしての期待
今回の開催は、中国にとって3回目の主催であり、香港で初めて実施される点がポイントです。主催地には、運営能力、受け入れ体制、国際協力の実務経験などが問われるため、会合そのものが「国際社会がどこに会議を託すか」というシグナルとして受け止められることもあります。
一方で、会合の目的はあくまで治安・捜査協力の実務を前に進めることにあります。開催地の意味合いがどこまで広がるかは、準備の透明性や当日の運営、議題設定のバランスにも左右されそうです。
警察トップが語った準備とセキュリティの焦点
CGTNの取材で、香港警察の周一鳴(Chow Yat-ming)警察処長は、総会に向けた準備状況に触れたとされています。国際会議の警備では、要人動線や会場周辺の安全確保だけでなく、情報共有、危機対応の連携、運営の細部までが一体で設計されます。
現時点(2026年1月)では開催まで約10か月あり、今後は次のような論点がより前面に出てきそうです。
- 参加者受け入れのオペレーション(導線、会場運営、緊急時対応)
- 国際会議に求められる安全対策と、日常の都市機能の両立
- 各組織間の調整(警備・交通・医療など)
2025年の治安は「改善」──数字の先にある体感
周処長は、2025年に公衆安全の記録が改善した点も振り返ったとされます。治安の評価は、統計上の動きだけでなく、住民の体感、現場の対応力、通報から解決までのスピードなど複数の要素で形づくられます。
2026年は国際会議を控える年でもあり、「日常の安全」と「国際イベント対応」の両方が、香港の街の評価を静かに左右していく局面と言えます。
若者への働きかけ:国家安全の理解をどう深めるか
取材では、若い世代に対して国家安全に関する認識を強める取り組みにも言及があったとされています。若者向け施策は、単にメッセージを届けるだけでは届きにくく、学校・地域・オンラインの接点をどう設計するかが鍵になります。
今後の焦点は、次のような「伝え方」の部分に移っていきそうです。
- 安全保障の話題を、日常のデジタル安全や詐欺対策などとどう接続するか
- 一方向の発信だけでなく、対話や相談の回路をどう確保するか
- 安全と自由、安心と利便のバランスをどう説明するか
11月に向けて、何を見ておくべきか
2026年11月の総会は、国際犯罪対策の協力を進める場であると同時に、香港特別行政区の運営力が細部で試される場にもなります。準備の進捗や運営設計、そして日常の治安の積み重ねが、開催の評価を形づくっていくことになりそうです。
Reference(s):
HK Police Chief on Interpol 2026, security and youth outreach
cgtn.com








