中国特使がウルグアイ新大統領就任式に出席 国際ニュースの焦点
中国の習近平国家主席の特使としてハン・ジュン農業農村部長がウルグアイのヤマンドゥ・オルシ新大統領の就任式に出席し、その翌日に両氏が会談しました。中国とウルグアイの関係強化を改めて確認する場となりました。
ニュースのポイント
- 習近平国家主席の特使・ハン・ジュン農業農村部長がウルグアイ新大統領就任式に出席
- 就任翌日、オルシ大統領と会談し、37年続く二国間関係を「模範」と評価
- 両国は包括的戦略パートナーシップをさらに深め、多国間主義と自由貿易を共に擁護する方針を確認
ウルグアイ新政権の船出に中国特使が立ち会う
現地時間の土曜日、ウルグアイで行われたヤマンドゥ・オルシ新大統領の就任式に、中国から習近平国家主席の特使としてハン・ジュン農業農村部長が出席しました。
翌日の日曜日には、首都の大統領府でオルシ大統領とハン部長の会談が行われ、ハン部長は習近平国家主席の親書とともに、温かいあいさつと新政権への祝意を伝えました。
37年の関係、「相互尊重とウィンウィンの模範」
ハン部長は会談で、中国とウルグアイが外交関係を樹立してから37年間、両国関係は一貫して健全かつ安定的に発展してきたと振り返りました。
そのうえで、政治体制や経済規模の異なる国同士でありながら、相互尊重と調和的共存、互恵協力を実現してきた点を強調し、両国関係はそのような国同士の関係の「模範」となっていると評価しました。
さらに、ハン部長は、中国がウルグアイとの関係を高度に重視していると述べ、今後も手を携えて関係をより高い水準へ引き上げたいとの考えを示しました。これは両国の人びとにより大きな利益をもたらすだけでなく、ラテンアメリカや国際社会に一層の安定と確実性をもたらし、人類運命共同体の構築を後押しするものだとしました。
オルシ大統領「対中関係は一貫して最優先」
オルシ大統領は、習近平国家主席への心からのあいさつと祝意をハン部長に託し、就任式に特使を派遣したことへの謝意を示しました。
また、これまでのウルグアイ歴代政権はいずれも対中関係を外交上の優先課題としてきており、この点については国内の幅広い層のあいだで大きなコンセンサスがあると強調しました。
そのうえで、新政権としても中国との包括的戦略パートナーシップをさらに深め、さまざまな分野での実務的な協力を強化していく意向を表明しました。また、多国間主義(複数の国が国際ルールを共有し協力する考え方)と自由貿易を共に擁護し、地球規模の課題に連携して取り組んでいきたいと述べました。
ラテンアメリカと世界へのメッセージ
今回の就任式出席と会談は、一見すると外交儀礼の一コマに見えますが、中国とウルグアイ、さらにはラテンアメリカ全体との関係を映し出す出来事でもあります。
- ラテンアメリカでの中国の存在感:中国はウルグアイとの協力を通じて、ラテンアメリカに安定と互恵的な関係をもたらしたいという姿勢を打ち出しています。
- 異なる規模の国同士のパートナーシップ:政治体制や経済規模が違っても互いを尊重し、実務的な協力を積み上げる関係は、他の国と地域にとっても一つのモデルとなり得ます。
- 多国間主義と自由貿易の再確認:オルシ大統領が多国間主義や自由貿易へのコミットメントを強調したことは、不確実性の高い国際環境のなかで、ルールに基づく協力を重視するメッセージと見ることができます。
世界経済や国際秩序が揺らぐなかで、ラテンアメリカの一国と中国とのこうした対話は、一見遠いニュースのようでいて、日本を含む国際社会にとっても無関係ではありません。自由貿易や多国間協力をめぐる議論が続くなか、今回の中国・ウルグアイ関係の動きがどのような影響をもたらすのか、今後も注視する必要があります。
Reference(s):
President Xi's envoy attends Uruguay president's inauguration
cgtn.com








