トランプ氏がプーチン氏と会談 バイデン氏はウクライナ支援維持を要請へ
ウクライナをめぐる米ロ関係と米国内政治の駆け引きが、政権移行期の中で新たな局面を迎えています。米大統領選で勝利したドナルド・トランプ次期大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談し、ウクライナでの紛争をエスカレートさせないよう助言したと伝えられました。一方、ジョー・バイデン大統領は、トランプ氏がウクライナ支援を打ち切らないよう説得する方針だとされています。
何が起きたのか:トランプ氏とプーチン氏の電話会談
ロイター通信が事情に詳しい関係者の話として伝えたところによると、トランプ次期大統領は現地時間の日曜日、ロシアのプーチン大統領と電話で協議しました。
この会談でトランプ氏は、ウクライナで続く紛争を「エスカレートさせない」ようプーチン氏に助言したとされています。具体的な言葉のやり取りや、停戦や交渉などに踏み込んだ提案があったのかどうかは明らかにされていませんが、少なくとも政権発足前の段階で、トランプ氏がウクライナ情勢に直接関与しようとしている姿勢がうかがえます。
バイデン大統領の狙い:ウクライナを「見捨てない」よう説得
同じくロイター通信によると、バイデン大統領は、トランプ次期大統領に対し「ウクライナを見捨てない」よう働きかける意向だといいます。ここで焦点となっているのは、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を含むウクライナ支援を今後も継続するのかどうかです。
バイデン政権は、これまでウクライナへの支援を外交・安全保障政策の柱の一つとして位置づけてきました。トランプ氏が就任後、その方針を大きく転換する可能性があるとの見方もある中で、バイデン大統領は政権移行の過程でトランプ氏に直接働きかけ、支援の継続を促そうとしているとみられます。
今回の動きを3つのポイントで整理
今回のニュースを押さえるうえで、注目したいポイントは次の3つです。
- 1.政権移行期に行われた米ロトップの直接対話
正式な就任前の段階で、トランプ次期大統領がプーチン大統領と直接協議し、ウクライナ情勢に言及したこと自体が大きなシグナルです。 - 2.「エスカレートさせないでほしい」というメッセージ
関係者によれば、トランプ氏はプーチン氏に対し、紛争の激化を避けるよう助言したとされています。次期政権がどのような対ロ姿勢を取るのかを読み解くうえで、重要なヒントになりそうです。 - 3.バイデン大統領によるウクライナ支援継続の働きかけ
現職のバイデン大統領が、トランプ氏にウクライナ支援を続けるよう説得する構えを示していることは、米国の対ウクライナ政策の「継続性」をどこまで保てるかという問題と直結しています。
米国の対ウクライナ政策はどう動くのか
ウクライナ紛争は、米国の外交政策だけでなく、国内政治の争点としても重い意味を持っています。今回明らかになったのは、
- トランプ次期大統領が、少なくとも表向きには紛争のエスカレーションを望んでいないというメッセージをプーチン氏に伝えたこと
- バイデン大統領が、ウクライナ支援をめぐる方針の断絶を避けようとしている可能性があること
という二つの動きです。
ただし、電話会談の詳細な中身や、バイデン大統領とトランプ氏がどのような形で対話するのかは、公表されていません。どの程度まで具体的な支援内容や方針に踏み込んだ協議が行われるのか、今後の情報が注目されます。
読者が注目したい「これから」
今後の展開を考えるうえで、次のような点が重要になってきます。
- トランプ次期政権の対ロシア・対ウクライナ方針がいつ、どのような形で示されるか
- バイデン大統領とトランプ氏の協議が実際に行われ、その結果がどこまで公開されるか
- プーチン大統領が、今回の電話会談を受けてウクライナ情勢でどのような対応に出るのか
政権の移行期は、外交方針が揺れやすいタイミングでもあります。ウクライナ支援の行方と、米ロ関係の微妙なバランスが今後どう動くのか、日本を含む国際社会にとっても無視できないテーマになりそうです。
ウクライナ紛争をめぐる米国の決定は、エネルギー安全保障や国際秩序にも波及する問題です。ニュースの一つひとつを追いながら、「誰が」「誰に」「どんなメッセージを送っているのか」を意識して読み解くことが、状況を立体的に理解する近道になるかもしれません。
Reference(s):
Trump, Putin speak as Biden plans to lobby Trump to stick with Ukraine
cgtn.com







