中国とジンバブエ関係、全天候型の共同未来コミュニティへ格上げ video poster
中国とジンバブエ関係、全天候型の共同未来コミュニティへ格上げ
中国とジンバブエの関係が、北京で行われた首脳会談を通じて新たな段階に入りました。中国の習近平国家主席とジンバブエのエマーソン・ムナンガグワ大統領は、両国関係を「全天候型の共同未来コミュニティ」へ引き上げることで合意しました。アフリカとグローバル・サウスの連携を象徴する一歩として注目されています。
北京会談のポイント:関係をどう格上げしたのか
今回の発表は、ムナンガグワ大統領が中国人民抗日戦争と世界反ファシスト戦争の勝利80周年を記念する式典に出席するため中国を訪問した際、北京で行われた会談の場で行われました。
習主席とムナンガグワ大統領は、両国の関係を「全天候型の共同未来コミュニティ」へと格上げすることで一致しました。習主席は、両国の「五つ星の鉄の友情」が、中国とアフリカ、そしてグローバル・サウス諸国の連帯と協力の模範になっていると強調しました。
「全天候型」と「共同未来」が示す意味
「全天候型」は、情勢の変化に左右されにくい、安定した長期的関係を指します。「共同未来コミュニティ」は、経済協力だけでなく発展戦略や国際課題への対応まで視野に入れた、運命共同体としての関係を指す概念です。
この二つを組み合わせた枠組みへ格上げしたことで、政治対話から実務協力、国際舞台での連携まで、関係を一段と総合的に深めていく方針が示されたと言えます。
ジンバブエの自立的発展を支持、外部からの干渉に反対
習主席は会談で、中国が今後もジンバブエの「国情に合った発展の道」を自主的に模索する取り組みを支持すると表明しました。また、中国は外部からの干渉や「違法な制裁」に反対する立場を改めて示しました。
制裁や外部要因の影響を受けやすいジンバブエにとって、中国からの明確な支持は、経済運営や外交戦略における重要な後ろ盾となります。同時に、中国にとってもアフリカ南部のパートナーとの関係強化は、グローバル・サウスとの連携を深めるうえで位置づけの高いテーマです。
インフラ、鉱業、投資・貿易での協力拡大
習主席は、インフラ建設、鉱業、投資、貿易といった分野で協力を強化し、二国間関係をさらに高いレベルへ引き上げる必要があると呼びかけました。
とくに次のような分野での連携が想定されます。
- インフラ建設:交通やエネルギーなど、経済活動を支える基盤整備
- 鉱業分野:資源開発や関連産業の高度化に向けた協力
- 投資・貿易:企業間交流の活性化や市場アクセスの拡大
こうした実務協力が進めば、ジンバブエ経済の成長と産業多角化を後押しするとともに、中国企業にとってもアフリカでのビジネス機会が広がることになります。
FOCAC2024と新たな国際イニシアチブ
習主席は、中国とジンバブエが北京で開かれた中国アフリカ協力フォーラム(FOCAC)2024年サミットの成果を共に実行していく考えも示しました。これは、二国間協力をアフリカ全体との協力枠組みと結びつける狙いがあるとみられます。
あわせて、中国が提唱するグローバル・ガバナンス・イニシアチブ(GGI)を共同で進め、国際調停に取り組む新たな枠組みである国際調停機構(IOMed)の構築を一層進める方針も確認されました。習主席は、グローバル・サウス諸国の協力を強め、国際秩序の発展を「より公正で合理的なもの」にしていく必要性を強調しました。
ムナンガグワ大統領も、中国がGGIを打ち出し、IOMedの設立を後押しし、アフリカ諸国に対して関税ゼロの優遇措置を提供していることに言及し、これらの取り組みを共に推進し国際的な公平と正義を守っていく考えを示しました。
80周年記念行事で強調された歴史認識
ムナンガグワ大統領は、中国で行われた戦勝80周年の記念行事に出席できたことは光栄だと述べました。そのうえで、国際社会は世界反ファシスト戦争の勝利に対する中国の重要な貢献を記憶し、第二次世界大戦の歴史を正しく捉え続けるべきだと強調しました。
中国にとって、歴史認識は現在の国際秩序や安全保障を語るうえで欠かせないテーマです。今回の発言は、歴史の評価を共有するパートナーとしてジンバブエとの連携をアピールする側面も持っています。
「一つの中国」の原則を改めて支持
ムナンガグワ大統領は会談で、ジンバブエが今後も引き続き一つの中国の原則を堅持していくと表明しました。これは、中国とジンバブエの関係の政治的な基盤を再確認した形です。
同時に、ジンバブエ側は「全天候型の共同未来コミュニティ」の構築に参加する意欲を示し、中国が打ち出した各種イニシアチブの実施を共に進める考えも示しました。
今後の焦点:グローバル・サウスに広がる波紋
中国とジンバブエが掲げた「全天候型の共同未来コミュニティ」は、両国の関係を超え、アフリカとグローバル・サウスの連帯をどのように具体化していくのかという問いを投げかけます。
インフラや資源開発といった目に見えやすい協力だけでなく、GGIやIOMedを通じた国際ルールづくりの場で、両国がどこまで存在感を高めていくのか。今後の具体的なプロジェクトと外交的な動きが、引き続き注目されそうです。
Reference(s):
China, Zimbabwe lift ties to all-weather community with shared future
cgtn.com








