中国とフィンランド、オルポ首相の訪中で貿易協力を深化へ
中国とフィンランドの経済関係が、今週末(2026年1月25日〜28日)に予定されるフィンランドのペッテリ・オルポ首相の公式訪中を機に、いっそう動き出しそうです。中国商務省は1月22日、訪中を通じて二国間の経済・貿易協力に「新たな勢い」が生まれるとの見通しを示しました。
訪中のポイント:企業団と「革新的ビジネス協力」の枠組み
中国商務省によると、オルポ首相には20社以上のフィンランド企業の経営幹部が同行する予定です。分野は、機械、林業、イノベーション、クリーンエネルギー、食品など多岐にわたるとされています。
また、両国は「中国・フィンランド革新的ビジネス協力委員会」の第6回会合に向けた準備も進めており、約50社が参加見込みです。訪中期間中には、中国商務省とフィンランド側が、同委員会の取り組み強化に関する覚書(MOU)に署名し、民間同士でも複数の商業合意がまとまる見通しだといいます。
数字で見る両国の経済関係(商務省説明)
商務省当局者は、両国首脳の戦略的な指針の下で協力が着実に拡大してきたと説明しました。具体的には、2025年の実績として次の数値が示されています。
- 双方向の貿易額:80億ドル超
- 相互投資のストック:230億ドル超
フィンランドは「欧州で重要なパートナー」—歴史的な文脈も
商務省当局者は、フィンランドが欧州における中国の重要な経済・貿易パートナーの一つであると位置づけています。さらにフィンランドは、欧州で最初に中国と政府間の貿易協定を結んだ国だとも説明されました。
今回の訪中が注目されるのは、こうした歴史的な接点に加えて、企業団の規模と分野の広さが「協力を深めたい」という意思を具体的に映しているからです。会合の枠組み(委員会)と、個別の商業合意が同時に進むことで、対話と案件形成が並走しやすくなります。
これからの焦点:グリーンとイノベーションの「補完性」
商務省当局者は、両国には強い補完性があり、グリーン(環境配慮型)とイノベーション主導の発展分野で協力余地が大きいとの見方を示しました。クリーンエネルギー、先端技術、森林資源を背景にした産業など、複数の領域で協業が重なりやすい構図です。
訪中期間中の合意の詳細は今後明らかになる見通しですが、今回の動きは「枠組みの更新」と「実務案件の積み上げ」が同じタイミングで進む点で、2026年の両国経済関係の温度感を測る材料になりそうです。
Reference(s):
China, Finland to deepen trade ties during Finnish PM's upcoming visit
cgtn.com








