中国が全国消費促進イベント 国内需要と経済成長を後押し
中国は2024年11月、国内需要の喚起と経済成長の下支えをねらい、全国規模の消費促進イベントを打ち出しました。国際消費中心都市に指定された大都市を軸に、さまざまなキャンペーンが展開されました。
11月に全国で消費促進イベント
中国の消費促進キャンペーンは、11月を通じて全国で一連のイベントを実施するもので、消費マインドを高めることを目的としています。この取り組みは、商務部のSheng Qiuping次官が金曜日に発表したものです。
商務部は、こうしたイベントを通じて国内需要を押し上げ、中国経済の成長を支えることを狙っているとしています。
5つの国際消費中心都市で多彩なイベント
キャンペーンの中心となったのは、国際消費中心都市に指定されている次の5都市です。
- 上海
- 北京
- 広州
- 天津
- 重慶
これらの都市では、消費を後押しするために、次のような多彩な企画が行われました。
- フードフェスティバル
- キャンプ関連イベント
- スポーツイベント
- 展示会
- 公演やパフォーマンス
地方政府は、新規店舗のオープンに対するインセンティブや、消費クーポン(バウチャー)の配布などの支援策も組み合わせ、街全体で購買意欲を高める仕掛けを整えました。
上海は輸入博覧会と連動した「消費カーニバル」
上海は、とくに第7回中国国際輸入博覧会(CIIE)の勢いを生かす役割を担いました。2024年11月5日から10日まで開かれたCIIEに合わせて、「消費カーニバル」と呼ばれる大型の消費促進イベントを開催し、輸入博の盛り上がりを日常の買い物につなげようとしました。
自動車販売改革と健康消費の行動計画も
Sheng次官は、商務部が自動車販売の改革を試行し、健康関連の消費を促す行動計画も打ち出す方針だと説明しました。これらの措置は、すでに進んでいる耐久消費財の買い替え促進(トレードイン)プログラムと合わせて、消費支出を押し上げることが期待されていました。
2024年前三四半期のデータが示す効果
商務部のデータによると、2024年1〜9月の中国の社会消費品小売総額は前年同期比3.3%増の35.4兆元(約5兆ドル)となりました。
トレードインプログラムも一定の成果を上げています。10月30日時点で、自動車の補助申請件数は168万件に達し、家電製品の販売台数は2403万台となりました。数字の上からも、買い替え需要の掘り起こしが進んでいる様子がうかがえます。
日本の読者にとっての意味
今回の消費促進イベントや買い替え支援策からは、中国が輸出だけでなく国内消費を重視し、イベントや制度設計を通じて需要を喚起しようとしている姿が見えてきます。
ポイントとしては、
- 大都市でのイベントやクーポンによる「場づくり」型の消費刺激
- 自動車や家電など高額商品の買い替えを支える補助制度
- 健康関連など新しい消費分野を意識した政策
といった流れが挙げられます。中国市場の動きを注視する日本の企業や投資家にとって、こうした施策の方向性は、中長期のビジネス戦略や需要予測を考えるうえで重要な手がかりになりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








