中国とフランス60年 ヘネシーが語る中国市場との長期パートナーシップ video poster
中国とフランスの国交樹立から60年を迎えた2025年、中国国際輸入博覧会ではフランスが主賓国として参加し、自国のラグジュアリーブランドを前面に押し出しました。その文脈のなかで、フランスのコニャックブランド、ヘネシーは中国市場を「長期的な成長パートナー」と位置づける姿勢を示しています。
60年目の中仏関係と中国国際輸入博覧会
今年は中国とフランスの外交関係樹立から60年という節目の年です。こうした中仏関係の強まりを背景に、第7回中国国際輸入博覧会では、フランスが主賓国として参加し、代表的なラグジュアリーブランドが一堂に会しました。
輸入博覧会は、各国・地域の企業が中国市場に向けて自社製品やサービスを紹介する場であり、中国との経済的なつながりを象徴するイベントでもあります。フランスにとっても、自国ブランドの存在感を示しつつ、中国との経済協力をさらに深める機会となりました。
ヘネシーが見る中国市場「長期パートナー」という発想
ヘネシーの社長兼CEOであるローラン・ボワロ(Laurent Boillot)氏は、中国のニュースチャンネルCGTNのマイケル・ワン氏によるインタビューで、中国市場に対する考え方を語りました。テーマとなったのは次の三つです。
- 中国市場への長期的なコミットメント
- 消費者とのつながりの深化
- ローカル文化やトレンドの受容
ボワロ氏が強調したのは、中国市場を短期的な売り上げの場として見るのではなく、時間をかけてともに成長していくパートナーとみなす姿勢です。これは、景気変動があっても、市場への投資やブランドのストーリーづくりを継続していくというメッセージでもあります。
消費者とのつながりをどう深めるか
「消費者とのつながりの深化」というキーワードは、ラグジュアリーブランド全般に共通する課題でもあります。単に高価な商品を提供するだけでなく、ブランドの歴史や価値観に共感してもらうことが、長期的なファンづくりにつながります。
中国市場において、こうした関係づくりは特に重要になりつつあります。デジタルプラットフォームで情報収集を行う若い世代の消費者は、
- ブランドの社会的な姿勢やストーリー
- 地域ごとの文化に対する理解
- オンラインとオフラインをつなぐ体験
といった点を総合的に見ています。ヘネシーが「消費者とのつながり」を重視する姿勢を示したことは、中国市場でのビジネスを、販売だけでなくコミュニケーションのプロセスとして捉えていることを意味するといえるでしょう。
ローカル文化を尊重するグローバルブランド
グローバルブランドが中国市場で成功するには、ローカル文化やトレンドをどう取り入れるかが鍵になります。ボワロ氏が語った「ローカル文化やトレンドの受容」というテーマは、まさにその点を示しています。
多くの国際ブランドは、中国の祝祭や伝統的なモチーフ、若い世代のライフスタイルなどを理解し、それをデザインやイベント、ストーリーテリングに生かそうとしています。重要なのは、一方的な「売り込み」ではなく、現地の文化を尊重しながら対話を重ねる姿勢です。
ヘネシーのような老舗ブランドにとっても、伝統を守りつつローカル文化と響き合う表現を模索することが、次の成長ステージにつながると考えられます。
日本の読者への示唆──長期視点とローカル志向
今回の動きは、日本の読者や企業にとっても他人事ではありません。アジア市場でビジネスを展開するうえで、次のようなポイントが浮かび上がります。
- 短期的な数字だけでなく、市場を「長期パートナー」として見る視点
- 商品ではなく「関係性」をどう設計するかという発想
- ローカル文化への敬意と理解をビジネス戦略にどう組み込むか
2025年現在、世界経済の先行きが不透明な中でも、中国とフランスの関係強化やヘネシーのような企業の姿勢は、国際ニュースとして、そしてビジネスのヒントとして注目に値します。中国市場を長期的な成長パートナーと捉える視点は、今後のアジア戦略を考えるうえで一つの参考になりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








