香港特別行政区でインドネシアウィーク開催 貿易・観光・投資を一体で強化 video poster
香港特別行政区でインドネシアウィーク開催、貿易・観光・投資を強化
2024年11月1日から3日まで中国の香港特別行政区で開催されたIndonesia Week Hong Kong 2024は、インドネシアと香港、さらに中国本土との経済・文化交流をまとめて強化することを目指したイベントです。貿易や投資だけでなく、観光や教育、人と人とのつながりまで含めた多層的な連携が打ち出されました。
貿易・投資の拡大を狙うインドネシアと香港特別行政区
香港特別行政区の李家超行政長官は最近の演説で、インドネシアを含む東南アジア諸国との関係強化が政府の優先課題だと強調しました。最新の施政方針演説でも、香港に暮らすインドネシアコミュニティと、東南アジア諸国連合であるASEAN全体にメリットをもたらす取り組みを重視すると位置づけています。
インドネシアのジャウハリ・オラタマンガン駐中国大使はインタビューで、今回のインドネシアウィークの主な目的の一つは、香港特別行政区との貿易と投資を拡大することだと述べました。大使によると、同年9月時点でインドネシアと香港特別行政区の貿易額はすでに60億ドルに達しており、香港特別行政区はインドネシアにとって重要な海外投資の供給源にもなっています。
留学と学術交流で広がる人材ネットワーク
インドネシアウィークでは、経済だけでなく教育や学術交流の拡大も柱とされています。現在、香港特別行政区で学ぶインドネシア出身の留学生はおよそ1000人とされ、インドネシア側はこの人数をさらに増やしたい考えです。香港の複数の大学が奨学金制度を設け、インドネシアからの学生を積極的に受け入れようとしています。
ビザ免除で進む観光と人の往来
インドネシア政府は最近、香港特別行政区のパスポート保持者に対するビザ免除制度を再導入しました。これにより、香港特別行政区の住民は最長30日間、ビザなしでインドネシアを訪問できるようになりました。この措置は、観光を含む人的交流を促進し、インドネシアと香港特別行政区の距離を一段と縮める効果が期待されています。
中国本土との関係をつなぐハブとしての役割
香港特別行政区のインドネシア総領事ユル・エディソン氏は、人と人とのつながりこそがインドネシアと中国、そして香港特別行政区との協力を前に進める土台だと指摘します。インドネシアと中国の貿易額は近年、年間で1500億ドル近くに達する規模となっており、インドネシア政府は中国本土との強固な関係を維持する方針を改めて示しています。
エディソン総領事は、政治と安全保障、経済発展、社会文化の三つの側面を軸に、中国との包括的な戦略的パートナーシップをさらに深化させたいというインドネシア側の意向を繰り返し強調しました。香港特別行政区でのインドネシアウィークは、その流れの中で、中国本土とインドネシアを結ぶ橋渡しとしての香港の役割を可視化したとも言えます。
ワンチャイに広がったインドネシア文化のカーニバル
今回のインドネシアウィークでは、セミナーやフォーラムに加えて、香港島の湾仔地区で華やかなカーニバルも開かれました。来場者はインドネシアの伝統的なペイストリーやデザート、スナックを味わいながら、民族衣装のファッションショーやポップミュージックのライブ、ダンドゥットと呼ばれる音楽の軽快なリズムを楽しみました。
ビジネスと政策対話に文化体験を組み合わせることで、数字だけでは見えにくいインドネシアの魅力や、東南アジアの多様性を肌で感じられる場となった点も、このイベントの特徴です。
ASEAN最大の経済大国インドネシアのポテンシャル
インドネシアの経済は世界でも最も成長の速い国の一つとされ、ASEAN10か国の中で最大の経済規模を持ちます。貿易や金融、観光、食品産業などさまざまな分野でビジネス機会が広がっており、今後も持続的な発展が見込まれています。
インドネシアが中国や香港特別行政区との新たな協力の形を模索する中で、関係者の間には産業横断的な連携がさらに拡大していくとの期待が高まっています。
日本の読者にとっての注目ポイント
インドネシアウィーク香港2024で示された動きは、日本にとっても他人事ではありません。インドネシアと香港特別行政区、中国本土の連携強化は、アジアのサプライチェーンや人材の流れにも影響を与えうるからです。ポイントを整理すると次のようになります。
- 香港特別行政区を通じてインドネシア市場とつながる新たな貿易・投資ルート
- ビザ免除や奨学金による留学・観光の拡大など、人の往来の加速
- インドネシアと中国本土の包括的な戦略的パートナーシップを背景にした三者連携の可能性
アジアのダイナミックな動きをどう自分の仕事や生活と結びつけて考えるか。そのヒントの一つとして、インドネシアウィーク香港2024の試みを押さえておく価値はありそうです。
Reference(s):
HKSAR holds Indonesia Week to foster trade, tourism, investment
cgtn.com








