中国国際輸入博覧会でAmCham上海が4億ドル超の契約見込み 米中貿易の役割拡大を強調 video poster
2025年の中国国際輸入博覧会(China International Import Expo, CIIE)で、在上海米国商工会議所(AmCham Shanghai)が4億ドル超の取引合意を見込んでいることが分かりました。米中貿易の現場で、アメリカ企業の存在感が静かに高まっています。
この記事のポイント
- 中国国際輸入博覧会に参加する米国企業が今年さらに増加
- AmCham上海は4億ドル超の契約締結を見込む
- 米中貿易、とくに農業分野での協力拡大に期待
- アラン・ゲイバー会頭は上海市政府の支援を高く評価
米企業の存在感が増す中国国際輸入博覧会
中国国際輸入博覧会は、各国の企業が製品やサービスを紹介し、中国市場とのビジネス機会を探る大規模な見本市です。今年のCIIEでは、参加するアメリカ企業の数が前年より増えたとされています。
在上海米国商工会議所(AmCham Shanghai)は、昨年の初出展に続き、今年も会場に戻ってきました。2年目の参加となる今回は、より多くの企業がブースを構え、商談の規模も一段と拡大しているとみられます。
AmCham上海が見込む4億ドル超の商談
AmCham Shanghaiのアラン・ゲイバー会頭は、中国の国際ニュースチャンネルCGTNのホウ・ジン記者とのインタビューで、今年のCIIEで4億ドル(約4億ドル相当)を超える取引合意が見込まれると述べました。
この数字は、単なるイベントとしての盛り上がりを示すだけでなく、米国企業が中国市場との取引を中長期的な機会として捉えていることをうかがわせます。会頭は、博覧会を通じて、参加企業が新たなパートナーと出会い、既存の取引関係を深めていると強調しました。
農業協力と米中貿易の「橋渡し役」
ゲイバー会頭が特に重視したのが、農業分野での協力です。インタビューでは、CIIEが米中貿易、とくに農産品や食料関連の取引拡大にとって重要な場になっていると語りました。
農産物の安定供給や、安全で高品質な食品への需要が高まるなかで、農業分野の協力は、両国にとって分かりやすい「ウィンウィン」のテーマです。CIIEというオープンな場を通じて、米国の農業関連企業と中国側のバイヤーが直接対話できることは、信頼関係の構築にもつながります。
上海市政府の支援が示すメッセージ
ゲイバー会頭はまた、上海市政府が二国間貿易の拡大に強い支援を続けている点を高く評価しました。行政によるサポートは、企業にとってビジネス環境の安定や手続きの透明性といった面で重要な意味を持ちます。
とくに、国際的な企業が多く拠点を置く上海では、貿易や投資を後押しする政策やサービスが整っていることが、米中間のビジネスを支える土台となっています。今回の発言は、企業側がその環境を実感していることの表れとも言えます。
米中ビジネスの現場から見えるもの
政治・安全保障をめぐる議論が注目を集める一方で、CIIEのような場では、実務レベルでの協力や対話が着実に積み重ねられています。アメリカ企業の参加が増え、4億ドル超の商談が期待されているという事実は、その一つの象徴です。
日本の読者にとっても、米国企業が中国国際輸入博覧会をどのように活用しているのかを知ることは、中国市場との向き合い方を考えるうえで参考になります。博覧会を「一度きりのイベント」と見るのか、「長期的な関係づくりの起点」と見るのかで、得られる成果は大きく変わってきます。
米中貿易の動きが世界経済に与える影響は小さくありません。CIIEでのアメリカ企業の動きと、AmCham上海の発言は、これからの国際ビジネスの流れを読み解くうえで、押さえておきたい一つのサインと言えそうです。
Reference(s):
AmCham Shanghai Chair sees growing U.S. role with $400 mln in deals
cgtn.com








