Sinomach、第7回中国国際輸入博覧会でグローバルネットワーク拡大 video poster
2024年に開催された第7回中国国際輸入博覧会(China International Import Expo, CIIE)は、中国企業が世界のパートナーと大型契約を結ぶための重要なプラットフォームとして位置づけられています。その場でSinomach(中国機械工業集団)がどのようにグローバルネットワークを広げたのかが、あらためて注目されています。
国際メディアCGTNの徐毅(Xu Yi)氏は、Sinomachの張晓仑(Zhang Xiaolun)董事長と、GE Vernova Nigeriaの社長兼マネジングディレクターであるモハメド・ミジンダディ(Mohammed Mijindadi)氏にインタビューし、CIIEを通じた連携の進化について話を聞きました。本記事では、そのインタビューを手がかりに、第7回CIIEがもたらした国際ビジネス上の意味を整理します。
CIIEに7年連続で参加する企業が得たもの
2024年時点で、7年連続で中国国際輸入博覧会に参加してきた企業は、世界のパートナーとの関係を一段と強めています。Sinomachもその一社であり、継続的な出展を通じて信頼関係と商談の機会を積み重ねてきました。
CIIEは、もともと中国企業が重要な契約を獲得するための重要な場として位置づけられてきました。7年にわたる参加によって、企業側は次のようなメリットを得やすくなります。
- 顔の見える形での国際パートナーとの関係構築
- 大型契約や長期契約につながる継続的な商談の場
- 新興市場を含む多様な市場との接点の拡大
- 自社の新技術やソリューションを体系的に紹介する機会
単年で終わるイベントではなく、連続参加することで、プラットフォームとしてのCIIEの価値が徐々に高まっていることがうかがえます。
Sinomachが語るグローバルネットワーク拡大の手応え
インタビューの中で張晓仑氏は、SinomachにとってCIIEは製品や技術を展示する場であると同時に、新しいパートナーとの出会いと既存の関係の強化を両立できる場だという考えを示しました。7年にわたる参加を通じて、ネットワークの質と量がともに高まっていることが強調されました。
Sinomachのような機械工業を中心とした企業グループにとって、CIIEは次のような意味を持つと整理できます。
- インフラや製造業、エネルギーなど幅広い分野での協力先の多様化
- 短期の売買契約にとどまらない、長期プロジェクトや共同開発への発展
- 新興市場のニーズを直接把握し、自社の技術戦略に反映させる機会
こうした積み重ねによって、Sinomachは2024年の第7回CIIEでもグローバルネットワークをさらに広げ、実務レベルでの連携を深めているといえます。
GE Vernova Nigeriaが見るエネルギー協力の可能性
一方、GE Vernova Nigeriaのモハメド・ミジンダディ氏は、エネルギー分野の企業としてCIIEが持つ意味に注目しました。CIIEは、中国企業と世界のエネルギー企業が一堂に会し、将来のエネルギーシステムについて議論する場として機能しています。
インタビューでは、次のような観点から、CIIEを通じた協力の重要性が語られました。
- 発電設備や送電網の高度化に向けた技術交流
- 再生可能エネルギーの活用やエネルギー効率向上に関する共同の取り組み
- 現地人材の育成や技術研修を含む、長期的なパートナーシップ構築
GE Vernova Nigeriaのような企業にとって、CIIEは単なる輸出入の場ではなく、アフリカを含む新興市場と中国企業がともに持続可能なエネルギーのあり方を模索するための対話の場となっています。
中国企業と世界のパートナーにとってのCIIEの意味
SinomachとGE Vernova Nigeriaの対話から見えてくるのは、中国国際輸入博覧会が「契約の場」であると同時に、「関係を育てる場」として機能しているという点です。特に2024年の第7回CIIEでは、長年参加してきた企業ほど、その効果を実感しやすくなっています。
CIIEが果たしている役割を整理すると、次のようになります。
- 中国市場にアクセスしたい企業にとっての入口
- インフラ、エネルギー、製造業などの分野で共通課題を議論する国際フォーラム
- 長期プロジェクトに向けた信頼構築とリスク分散のプラットフォーム
こうした場を通じて、企業同士が相手国の規制や市場環境、ビジネス文化を理解し、より現実的で持続可能な協力モデルを模索していることがうかがえます。
日本の読者・企業への示唆
日本の読者や日本企業にとっても、CIIEをめぐる動きは決して遠い話ではありません。SinomachやGE Vernova Nigeriaのような企業が、中国を軸にグローバルネットワークを強化していくことは、サプライチェーンや競争環境にも影響を与えうるからです。
日本企業が意識しておきたいポイントとして、次のような視点が挙げられます。
- 中国企業と新興市場企業の連携が、自社の取引先やパートナー構造にどう影響するかを注視する
- インフラやエネルギー分野で進む国際協力の中で、日本企業がどのような付加価値を提供できるかを再考する
- 国際見本市や展示会を、自社の製品紹介だけでなく、中長期の関係構築の場として位置づけ直す
2025年現在も、CIIEを通じて築かれたネットワークは進化を続けています。Sinomachと世界各地の企業の協力の広がりは、中国を含むアジアとアフリカ、そしてその他の地域をつなぐ新しいビジネスの流れを象徴していると言えるでしょう。日本としても、その動きを丁寧に追いながら、自らの立ち位置と戦略を考えることが求められています。
Reference(s):
cgtn.com








