中国の県域旅行ブームとは?トンルー「ブラインドボックス旅」を追う video poster
中国で「県域旅行」と呼ばれる観光スタイルが広がるなか、CGTNの番組『BizFocus』が浙江省トンルー県へのブラインドボックス旅行企画を通じて、地方観光の成長のヒントを探りました。本記事では、その狙いと背景を日本語で分かりやすく整理します。
CGTNの新シリーズ『BizFocus』とは
CGTNは、中国のビジネス分野やイベントを現場から伝えるシリーズ企画『BizFocus』を展開しています。アンカーや記者が各地を訪れ、業界の専門家へのインタビューや現地取材を通じて、さまざまなビジネスセクターの最新動向やトレンドを紹介するのが特徴です。
単にニュースを読み上げるのではなく、「現場で何が起きているのか」「ビジネスの最前線でどんな変化が起きつつあるのか」を立体的に伝えようとするシリーズだといえます。
キーワードは「県域旅行」──大都市だけではない中国観光
今回のエピソードで取り上げられているのが、中国で人気が高まっている「県域旅行」です。これは、省都や大都市ではなく、県レベルの街や周辺エリアをじっくり巡る旅のスタイルを指します。
- 観光地化されすぎていない、生活に近い風景を味わえる
- 比較的手ごろな価格帯で楽しめるとされる
- 大都市の混雑を避け、ゆったりとした時間を過ごせる
こうした点が、県域旅行が「次の観光トレンド」として注目されている背景にあると見られます。中国の地方都市や県レベルの地域が、新たな観光資源として脚光を浴びつつあるのです。
ブラインドボックス式の目的地は「最も美しい県」トンルー
『BizFocus』のエピソード112では、記者の徐一(Xu Yi)さんが「ブラインドボックス・デスティネーション」と名付けた企画に挑戦しました。行き先は、しばしば「中国で最も美しい県」とも呼ばれる浙江省トンルー県です。
「ブラインドボックス」とは、中身が分からないまま購入する玩具などを指す言葉で、開封する瞬間のサプライズが人気を集めています。この発想を旅に応用し、あらかじめ細かい情報を入れすぎず、目的地との偶然の出会いを楽しむスタイルとして企画されています。
情報過多の時代に、「あえて知らずに出かけてみる」ことで、その土地本来の表情や、自分自身の好みを新たに発見できる可能性があります。
トンルー観光の「成長ドライバー」を探る
徐さんのミッションは、トンルー県の観光がどのように成長しているのか、その背景にある「成長ドライバー」を探ることです。番組では、次のようなポイントに注目しながら取材が進められたと考えられます。
- 山や川などの自然環境、景観を生かした観光資源づくり
- 地元の文化や暮らしを体験できるアクティビティやグルメ
- 公共交通や宿泊施設など、受け入れのためのインフラ整備
- 動画やSNSを活用した情報発信と地域ブランドの構築
こうした要素が組み合わさることで、県レベルの小さな地域であっても、都市部から観光客を呼び込み、地域経済の活性化につながっていく可能性があります。トンルーは、その一つのモデルケースとして紹介されているといえるでしょう。
なぜいま、トンルーと県域旅行に注目するのか
トンルーの事例は、中国の地方都市や県レベルの地域が、自らの魅力を掘り起こし、ストーリー性を持って発信しようとしている流れを象徴しています。大都市中心だった観光の視線を「ローカル」へと移す動きは、中国に限らず各国で共通するテーマでもあります。
日本でも、地方自治体が独自の体験型プログラムや、日常と地続きの景色をあえて前面に出したプロモーションに取り組んでいます。中国の県域旅行ブームやトンルーのような地域の試みは、日本の地方観光を考えるうえでも、比較しながら学べるヒントを与えてくれます。
あなたならどんな「ブラインドボックス旅」を選ぶ?
目的地があらかじめ決まっていない、あるいは細かい情報をあえて仕入れない旅は、不安と同時に、新しい出会いへの期待ももたらします。行き先の情報を徹底的に調べてから出かけるか、あえて「余白」を残して出発するか──旅のスタイルは、人それぞれです。
浙江省トンルー県を舞台にした今回の企画をきっかけに、自分だったらどの地域をブラインドボックスの目的地に選ぶか、家族や友人、同僚と話してみるのもおもしろいかもしれません。SNSで旅先をシェアするときの視点も、少し変わってくるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








