国際ニュース:中国とペルーの貿易が急拡大 APEC開催で注目集まる
2025年12月現在、ペルーで開かれているAPEC Economic Leaders' Week(APEC首脳会議ウィーク)の陰で、中国とペルーの二国間貿易が静かに存在感を増しています。2023年の中国・ペルー間の貿易額は376.9億ドルに達し、ペルーの対外貿易全体のおよそ3分の1を占めました。本記事では、この10年で急拡大してきた中国・ペルー経済関係の特徴と、その意味を整理します。
中国はペルー最大の貿易相手に
国際ニュースとしてまず押さえておきたいのは、中国がペルーにとって最大の貿易相手になっているという点です。中国との二国間貿易額は2023年に376.9億ドルとなり、ペルーの貿易総額の約3分の1を占める規模にまで拡大しました。
数字が示しているのは、単なる一時的なブームではなく、過去10年にわたる継続的な拡大の結果だということです。世界経済が不透明さを増すなかで、特定のパートナーが自国貿易の3分の1を占めるというのは、大きな戦略的意味を持ちます。
中南米で先行するペルーの自由貿易協定
ペルーは、中国と自由貿易協定のパッケージを締結した中南米で最初の国とされています。複数の分野をカバーするこの枠組みは、関税の引き下げや通関手続きの円滑化などを通じて、企業が国境を越えて取り引きしやすい環境を整える役割を果たします。
こうした制度的な基盤があることで、企業は中長期の投資計画を立てやすくなり、結果として二国間貿易の拡大を後押ししてきたと考えられます。過去10年の貿易拡大の背景には、このようなルールづくりの積み重ねがあります。
この10年の貿易拡大が意味すること
中国とペルーの貿易は、この10年で「量」だけでなく「質」の面でも変化しつつあると見られます。具体的な品目構成は時期によって変わりますが、一般的に、資源や一次産品と工業製品の組み合わせは、双方にとって補完的な関係をつくりやすいとされています。
ポイントを整理すると、次のようになります。
- 貿易額の拡大:過去10年を通じて二国間貿易が着実に増加してきた
- 構造の高度化:モノの貿易に加え、サービスや投資などへの広がりが今後期待される
- 制度面の整備:中国とペルーの自由貿易協定パッケージがビジネス環境を下支えしている
こうした流れは、一国同士の関係という枠を超えて、アジアと中南米をつなぐ経済ネットワークの一部として理解することもできます。
APECの場で浮かび上がる中国・ペルー関係
現在ペルーで開催中のAPEC Economic Leaders' Weekは、アジア太平洋地域と中南米の経済協力を話し合う場です。APECの加盟メンバーは、貿易や投資の自由化、デジタル経済、気候変動への対応など、幅広いテーマについて対話を続けてきました。
その中で、中国とペルーの関係は、次のような点で象徴的なケースと言えます。
- 自由貿易協定を活用しながら、長期的な貿易拡大を実現していること
- 地域をまたいだサプライチェーンの構築により、双方に新たなビジネス機会が生まれている可能性があること
- 特定の二国間関係が、APEC全体の議論や流れにも影響を与えうること
APECの議論は必ずしもニュースになりにくい側面もありますが、中国とペルーのような具体的な事例を通じて見ると、その意味合いがぐっと分かりやすくなります。
日本の読者にとっての意味
では、この中国・ペルーの貿易拡大は、日本の読者にとってどのような意味を持つのでしょうか。直接のビジネスに関わっていない人にとっても、次のような観点から考えることができます。
- サプライチェーン:アジアと中南米の結び付きが強まることで、世界の供給網の地図が少しずつ描き変わっていく可能性がある
- 市場としての中南米:中国企業が先行している分野を観察することで、日本企業にとってのチャンスやリスクも見えやすくなる
- 通商ルール:自由貿易協定の組み合わせが複雑化するなかで、日本の通商政策や企業戦略を考える上での参考になる
国際ニュースを追う際、中国・ペルーという一見遠い二国間関係も、世界経済の変化を読み解く一つの手がかりになり得ます。
まとめ:シェアしたくなる3つのポイント
最後に、SNSで誰かに伝えるときに押さえておきたいポイントを3つに絞ると、次の通りです。
- 中国はペルー最大の貿易相手で、2023年の貿易額は376.9億ドル、ペルー全体の約3分の1を占める
- ペルーは中国と自由貿易協定パッケージを結んだ中南米初の国で、この10年の貿易拡大を下支えしてきた
- ペルーで開催中のAPEC Economic Leaders' Weekは、こうした二国間関係を背景に、アジアと中南米をつなぐ議論の場になっている
通勤時間の数分で追える一つの国際ニュースとして、中国とペルーの貿易関係を、自分なりの視点で整理してみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








