ペルーでAPEC首脳会議と並行 CEO会合に世界のビジネスリーダー集結 video poster
今週、ペルーの首都リマで開かれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)の一連の会合と並行して、企業トップが集まるAPEC CEO会合が行われています。世界のビジネスリーダーと各国・地域の首脳が同じ場で向き合い、協力の糸口を探る場となっています。
現地リマからは、中国国際テレビ(CGTN)のジム・スペルマン記者が、ビジネスと外交が交差する会場の様子を伝えています。
APEC CEO会合とは何か
APEC CEO会合は、APECリーダーズ・ミーティング(いわゆるAPEC首脳会議)に合わせて開かれるビジネスフォーラムです。アジア太平洋地域を中心とする企業の経営者や投資家が集まり、APECメンバーの首脳や閣僚級と意見交換を行います。
特徴的なのは、政府側と民間側が「同じテーブル」につく点です。閉じた交渉の場ではなく、公開セッションやパネル討論を通じて、世界経済の方向性について率直な議論が交わされます。
世界経済の「現場感」が集まる場所
CEO会合は、各地域の景気の肌感覚や、サプライチェーン(供給網)の変化、技術革新のスピードなど、日々の経営判断の中で感じている課題が共有される場でもあります。
- 貿易・投資のルールづくり
- デジタル経済やAIの活用
- 脱炭素やエネルギー転換
- 人材の移動や教育
といったテーマが、例年重視されてきました。今週のリマでも、同様の論点が中心に据えられていると考えられます。
ペルー・リマという開催地の意味
今回のAPEC会合の舞台となっているリマは、太平洋を挟んでアジアとアメリカ大陸をつなぐ節点の一つです。南米のビジネスハブとして成長を続けており、新興市場のダイナミズムと、インフラや制度づくりの課題が同時に存在する都市でもあります。
こうした場所でCEO会合が開かれることは、アジア太平洋の成長ストーリーが、アジアだけで完結しないことを象徴しているとも言えます。資本、人、データが海を越えて動く時代に、地域をまたぐ視点がより重要になっているからです。
ビジネスと政治が近づくことの利点とリスク
ビジネスリーダーと首脳が直接対話することには、いくつかの利点があります。
- 政策決定に現場の声が届きやすくなる
- 規制や制度の不確実性が下がり、企業が中長期の投資計画を立てやすくなる
- 国境を越えた協力プロジェクトが生まれやすくなる
一方で、政治とビジネスの距離が近づきすぎることへの懸念も指摘されます。特定の業界や大企業の声だけが強く反映され、社会全体の利益とのバランスが崩れないかという視点です。
APEC CEO会合のような場をどう設計し、どこまで透明性を確保するのかは、各メンバーに共通する課題だと言えるでしょう。
日本やアジアの読者にとっての意味
APECは、アジア太平洋の国と地域が参加する経済協力の枠組みです。そこで交わされる議論やメッセージは、日本を含むメンバーの貿易政策、デジタルルール、環境対応などに少なからぬ影響を与えます。
特に、リマでのCEO会合のように、企業トップと首脳が同じ場で将来像を語るとき、以下のような問いが浮かび上がります。
- グローバルな競争と協調のバランスをどう取るのか
- テクノロジーの進歩を、誰のための成長につなげるのか
- 不確実性が高まる世界で、どのようなルールづくりが信頼を生むのか
こうした問いは、国際会議の参加者だけでなく、ニュースを日々チェックする私たち一人ひとりにも関わるテーマです。ペルー・リマから伝えられるCEO会合の様子は、世界経済の「いま」と「これから」を考えるヒントになるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








