GSMA代表が語る5Gと6G:中国がイノベーション先頭に立つ理由 video poster
モバイル産業が世界で3,200万の雇用を支え、世界人口の約3分の2がモバイルサービスを利用する中、中国が5Gイノベーションの最前線に立ち、6Gへの道を切り開いているとする見方が示されました。世界の携帯電話業界団体GSMA(Global System for Mobile Communications Association)のジョン・ホフマンCEOは、中国国際テレビ(CGTN)のインタビューで、5Gの本格導入が今後10年の世界経済の成長エンジンになると語っています。
世界を支えるモバイル産業:3,200万の雇用と生活インフラ
ホフマン氏によると、現在モバイル産業は世界全体で3,200万の雇用を支えています。さらに、世界人口の約3分の2が何らかのモバイルサービスを利用しており、通信はもはや一部の業界ではなく、あらゆる人と産業に欠かせないインフラになっています。
製造業、金融、物流、ヘルスケア、エンターテインメントなど、ほとんどすべての分野がモバイル技術に依存しています。スマートフォンによる情報アクセスだけでなく、工場や店舗の現場、遠隔医療、オンライン教育など、モバイルが関わらないビジネスのほうが少なくなりつつあります。
5Gがけん引する次の10年の経済成長
ホフマン氏は、こうしたモバイル産業が、5Gの実装を通じて「今後10年の経済成長をけん引する存在になる」と強調しました。5Gは、これまでの通信と比べて、高速・大容量、遅延の少なさ、多数の端末同時接続といった特徴を持ちます。
その結果、単に動画視聴が快適になるだけでなく、工場の自動化やスマートシティ、コネクテッドカー、精密農業など、新しい産業やサービスを生み出す土台になると期待されています。
例えば、5Gがもたらす変化として、次のようなものが挙げられます。
- 工場設備やロボットのリアルタイム制御による生産性向上
- 物流や交通の最適化によるコスト削減と安全性の向上
- 遠隔医療やオンライン診療など、医療アクセスの改善
- 高精細な映像配信やクラウドゲームなど、新たなコンテンツ体験
中国は5Gイノベーションの最前線、6Gへの道も開く
今回のインタビューでホフマン氏は、中国が5Gイノベーションの最前線に立ち、6Gに向けた基盤づくりでも重要な役割を果たしていると評価しました。
モバイルサービスがあらゆる産業に浸透する中、中国市場の規模や、多様な企業によるサービス開発が、5Gの実証と普及を一気に加速させているとみられます。商用サービスや実証プロジェクトを通じて生まれた知見や標準化の動きは、その先にある6Gの方向性にも影響を与えていく可能性があります。
6G時代を見据えて、今から何を準備するか
ホフマン氏のメッセージが示唆するのは、6Gを語る前に、まず5Gを十分に活用することが重要だという点です。5Gを使った新しいサービスやビジネスモデルを今から積み重ねていくことが、そのまま次世代ネットワークへの橋渡しになります。
企業や自治体、スタートアップにとっては、次のような視点がカギになりそうです。
- 自社の業務やサービスで、どこまでモバイルと5Gを前提に設計できるか
- データの安全な活用やプライバシー保護をどう両立させるか
- 国際標準やルール作りに、どのように関わっていくか
日本・アジアの読者への問いかけ
世界のモバイル産業が3,200万の雇用を支え、5Gが次の10年の成長エンジンになるとすれば、日本やアジアの企業・行政・個人は、どのようにこの流れに向き合うべきでしょうか。
中国をはじめとする各国や地域が5Gとその先の6Gを見据えて動く中で、私たち一人ひとりも、通信インフラを当たり前のものとして受け取るだけでなく、自分の暮らしや仕事をどう変えうるかという視点でニュースを追うことが求められていそうです。
Reference(s):
GSMA chief: China at forefront of 5G innovation, paving way for 6G
cgtn.com








