上海港で中古車輸出ワンストップサービス、中国初の港内検査拠点
中国・上海港で、中古車輸出の手続きを一括して行える新たなサービス拠点が稼働しました。検査から登録、港湾物流までをワンストップで担う体制づくりが進んでいます。
上海港で始まった中古車輸出のワンストップサービス
中国では最近、上海で中古車輸出向けとしては初となる港内の検査拠点が開設されました。上海港中古車輸出総合サービスセンターと呼ばれるこの施設は、上海および周辺省の中古車輸出企業に対し、車両登録や港湾物流を含む一連の業務を一カ所で提供します。
港内に中国初の検査拠点
従来は、中古車を輸出する際、まず上海市内の車両管理事務所まで車を運び、名義変更などの手続きを行った上で港へ輸送する必要がありました。新たなサービスセンターでは、こうした手続きが港内で完結するため、物理的な輸送の手間と時間を減らせます。
上海雷音汽車服務有限公司の張文総経理は、地元メディアのインタビューに対し、このセンターの設置により「中古車輸出企業の資金回転率と時間効率が大きく向上する」と語っています。
企業にとっての具体的なメリット
新拠点の稼働によって、中古車輸出企業が得られると期待される利点は次のような点です。
- 港外の車両管理事務所まで車両を輸送する必要がなくなる
- 港内で登録、検査、物流手配までをワンストップで処理できる
- 余分な輸送に伴うコストの削減
- 書類や各種手続きにかかる時間の短縮
こうした効率化によって、企業は回収までの時間を短くし、より多くの取引を回せるようになると見込まれます。
拡大する中国の中古車輸出市場
中国は2019年に、北京、上海、天津、青島など10都市で中古車輸出のパイロットプログラムをスタートさせました。この取り組みは、2025年3月に全国へと拡大され、その後、市場は急速な成長を続けています。
中国商務部のデータによると、中国は2023年に27万5000台の中古車を輸出し、68億8000万ドルの収入を上げました。わずか数年で、新たな輸出分野として存在感を高めていることが分かります。
上海が狙う国際ビジネス環境の強化
中古車輸出のパイロット都市の一つである上海では、ここ数年で海外向け中古車需要が高まりつつあります。こうした流れを受けて、上海市政府は中古車輸出のプロセスを最適化するための支援策を相次いで打ち出してきました。
今回のサービスセンターもその一環であり、国際的で、法に基づき、利便性の高いビジネス環境をさらに整備する狙いがあります。港内での手続き完結は、上海市内だけでなく、周辺の省に拠点を持つ企業にとっても利便性が高く、華東地域全体の物流効率向上にもつながる可能性があります。
日本の読者が押さえておきたいポイント
今回の動きは、日本のビジネスパーソンや学生にとっても、次のような観点から注目に値します。
- 中国の中古車市場が輸出分野でも本格的に動き始めていること
- 港内で手続きを完結させる仕組みづくりは、他の貿易分野にも応用され得ること
- 都市レベルの制度改革やサービス改善が、国際競争力を高める重要な要素になっていること
上海港で始まった中古車輸出のワンストップサービスは、単なる業務効率化にとどまらず、中国の港湾都市がどのように国際ビジネス拠点としての機能を高めていこうとしているのかを示す象徴的な事例だと言えます。
Reference(s):
cgtn.com








