石油から服へ:中国の繊維・衣料産業を追う国際ニュース video poster
私たちが毎日身に着けている服は、本当に綿やウールだけでできているのでしょうか。実は、その出発点が一滴の原油であることもあります。国際ニュースを伝えるCGTNは、この意外な旅路を追う特集企画を通じて、衣服の裏側にある産業の姿を伝えています。
石油から服になるまで:見えない旅路
CGTNの企画「From oil to clothing: Your garments' hidden journey」では、原油がどのように繊維となり、やがて私たちのクローゼットに並ぶ衣料品へと姿を変えていくのか、そのプロセスに焦点を当てています。
番組が描くのは、単なる工場のラインではありません。原材料の加工から糸や生地の生産、そして衣服として縫製されるまで続く、複雑で精緻なテキスタイル(繊維)と衣料品製造の工程です。普段は意識しないこの流れに光を当てることで、一枚の服の背後にどれだけ多くの人と技術が関わっているかを浮かび上がらせます。
中国の繊維・衣料産業を貫く「レジリエンス」
2025年11月26日には、CGTNのシリーズ「China's Industrial Chains: Threads of Resilience」が初公開されました。このシリーズは、中国の産業チェーンに焦点を当て、その過去・現在・未来をつなぐ「レジリエンス(回復力やしなやかさ)」をテーマにしています。
その一環として取り上げられる中国の繊維・衣料産業は、原油のような資源から最終製品である衣服までを結びつける長いチェーンの象徴的な存在です。CGTNのWang Tianyu氏が現場を訪ね、産業の現状を詳しく見ていくことで、中国の産業史と現在の姿、そして将来への展望が一本の「糸」のようにつながっていきます。
番組が示す三つの視点
限られた情報から見ても、この企画には次のような視点が込められていることがわかります。
- 一滴の原油から一枚の服に至るまでのプロセスをたどり、衣服づくりの複雑さと精密さを可視化すること。
- テキスタイルと衣料品製造の工程を通じて、中国の産業チェーンがどのように組み上げられているのかを描き出すこと。
- 中国の産業の過去・現在・未来を「糸」でつなぐというシリーズ全体のテーマを、身近な衣服を通じて具体的に示すこと。
なぜ「服の旅路」を知ることが大切なのか
私たちは、服を買うときに色やデザイン、価格には敏感でも、その服がどこから来て、どのような資源と工程を経ているのかまでは、なかなか想像しにくいものです。しかし、一滴の原油から始まる物語を知ることは、自分の消費行動が広い世界とどうつながっているのかを考えるきっかけになります。
今回紹介したCGTNのシリーズは、中国の繊維・衣料産業という具体的なテーマを通じて、産業チェーンの複雑さやレジリエンスに目を向けさせる試みだといえます。国際ニュースを日本語で追う私たちにとっても、「服はどこから来たのか」という素朴な問いから、エネルギー、製造業、そして将来の産業のあり方まで、さまざまな議論につながっていきそうです。
Reference(s):
cgtn.com







