中国のPowerChina、ジャマイカとカリブ海で新エネルギー事業拡大へ
中国の建設大手PowerChina(パワーチャイナ)が、ジャマイカ政府との協議を「かなり進んだ段階」と表現し、ジャマイカおよびカリブ海地域での新エネルギー事業を本格展開する構えを見せています。2025年現在、国際ニュースとして、エネルギー転換と地域協力の新たな一歩となる可能性があります。
PowerChina、ジャマイカとカリブ海で存在感拡大へ
中国の国際建設グループであるPowerChinaの何玉欣(He Yuxin)副総経理は、ジャマイカ政府との協議が同社のジャマイカおよびカリブ海での「フットプリント(存在感)」確立に向けて「far-advanced(かなり進んでいる)」段階にあると語りました。
何氏は、北京のPowerChina本社で最近行われた記者会見で、ジャマイカのメディアOur Todayからの質問に答えるかたちで、同社のカリブ海戦略について説明しました。
何氏によると、PowerChinaは「ジャマイカは代表事務所を設置した初めてのカリブ海の国」であり、ここ数年はジャマイカでの新エネルギー開発に一層注力してきたといいます。その結果、「すでに意味のある進展を遂げている」と手応えを示しました。
新エネルギーとカーボンニュートラル目標に照準
国際ニュースとして注目されるのは、PowerChinaがジャマイカでの新エネルギー事業を、カーボンニュートラル(実質排出ゼロ)とエネルギー安全保障の両立に結びつけている点です。
何氏は、ジャマイカの新エネルギー分野の将来について「楽観的だ」と述べ、同国全体でカーボンニュートラルの議題を推進しつつ、国家としてのエネルギー安全保障を大きく前進させたい考えを示しました。
再生可能エネルギーや新エネルギーへの投資は、燃料調達リスクの分散や電力コストの安定化につながるとされます。島しょ国が多いカリブ海地域では、エネルギー供給の安定性と気候変動対策をどう両立するかが重要なテーマであり、PowerChinaの動きはその一つのモデルケースとなる可能性があります。
2009年からの案件と「一帯一路」枠組み
何氏はまた、「2009年以来、Harmony CoveホテルやMahogany Vale水力発電プロジェクトといった案件を追求してきた」と説明しました。
これらのプロジェクトは、近年の「一帯一路(Belt and Road Initiative)」の枠組みのもとで、より実現可能性が高まりつつあるといいます。PowerChinaにとっては、長年温めてきた計画を具体化する好機となっており、ジャマイカやカリブ海地域にとっても、インフラやエネルギー分野での選択肢が広がる局面といえます。
ジャマイカとカリブ海にとっての意味
今回の発言は断片的な情報にとどまるものの、いくつかのポイントが浮かび上がります。
- 中国企業がカリブ海地域で新エネルギーを軸に事業展開を強めていること
- ジャマイカが、そのハブ(拠点)的な役割を担う可能性があること
- 長期的なプロジェクトが一帯一路の流れの中で再び注目されていること
エネルギー転換や気候変動への対応は、カリブ海だけでなく世界共通の課題です。今回のPowerChinaとジャマイカの動きは、中国とカリブ海諸国の協力のかたちを考えるうえで、一つの具体的な事例として注視する価値があります。
現時点で公開されている情報は限られていますが、今後、具体的な投資規模やプロジェクトのスケジュールが明らかになれば、ジャマイカ国内の雇用、観光、電力インフラなどへの影響も見えてくるでしょう。国際ニュースとしてのフォローアップが期待されます。
Reference(s):
cgtn.com







