香港が中国・ASEAN連携のハブに ASEAN-China Forum 2024の焦点
2024年に中国南部の香港特別行政区で開かれた「ASEAN-China Forum 2024」で、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の結び付きをどう強めるか、そしてそのなかで香港がどんな役割を果たせるのかが議論されました。
フォーラムでは、地域の課題への向き合い方や、一帯一路協力を含む中国とASEANの関係強化がテーマとなり、香港の「スーパー・コネクター」としての位置づけがあらためて強調されました。
ASEAN-China Forum 2024で話し合われたテーマ
フォーラムは香港特別行政区で開催され、参加者たちはASEANの今後の発展、中国との関係、そして地域課題への共同対処といった幅広いテーマについて意見を交わしました。
中国外交当局が見るASEANと香港の重要性
中国外交部の香港特別行政区特派員である崔建春(Cui Jianchun)氏は開会式のあいさつで、ASEANは中国の周辺外交における優先地域であり、一帯一路協力においても鍵となる地域だと位置づけました。
そのうえで崔氏は、香港は中国と世界をつなぐ「スーパー・コネクター」であり、「スーパー・バリューアダー(付加価値を生み出す存在)」だと述べました。ASEAN10か国すべてが香港に総領事館を設置していることは、ASEANが香港を高く評価している証しだと強調しました。
さらに崔氏は、香港について次の3つの役割を指摘しました。
- 文化や人と人との交流をつなぐ「絆」
- 経済・貿易協力を進める「橋」
- 中国とASEANの一帯一路協力を支える重要な拠点
この3つのキーワードからは、香港が金融だけでなく、文化や人的ネットワークの面でも中国とASEANを結ぶハブとして期待されていることが見て取れます。
ラオスが語る一帯一路:中国ラオス鉄道のインパクト
Lao Front for National Development副総裁のChanpheng Southivong氏は、ラオスが一帯一路協力における重要なパートナーであり、中国がとくにインフラ分野での主要な投資国になっていると述べました。
なかでも象徴的な事例として挙げたのが、中国ラオス鉄道です。Chanpheng氏によれば、この鉄道はラオスにとって「変革への道」となり、次のような効果をもたらしているといいます。
- 交通、エネルギー、通信などへの投資を促進
- 人と人との交流や教育分野での協力を強化
- 企業により多くのビジネス機会を提供
中国ラオス鉄道をめぐる評価は、一帯一路協力が単なるインフラ整備にとどまらず、投資、人材交流、教育など多方面に波及していることを示しています。
2025年の今、中国・ASEAN連携と香港の意味を考える
フォーラムでは「地域課題への共同対処」が主要な論点の一つとなりました。経済や社会の変化が続くなかで、中国とASEANがどのように連携し、互いの強みを生かしていくかが問われています。
2025年の現在も、中国とASEANの関係や一帯一路協力のあり方は進化し続けています。そのなかで、香港が文化交流の「絆」、経済協力の「橋」、一帯一路の拠点としてどこまで役割を発揮できるかは、今後のアジアのダイナミクスを理解するうえで重要な視点になりそうです。
日本の読者にとっても、中国とASEANのつながり、そしてその間に立つ香港の動きは、アジアでのビジネスや人材交流の可能性を考えるヒントになるかもしれません。
Reference(s):
Hong Kong explores unique role in boosting China-ASEAN connectivity
cgtn.com








