中国経済2025年のカギは消費 国内需要拡大へ中央経済工作会議
中国経済2025年のカギは「消費」
中国の中央経済工作会議は、2025年の経済運営の方向性として、消費の拡大を最重要課題に位置づけました。国内需要を総合的に拡大し、中国経済の持続的で健全な発展の土台を固めることが狙いです。
なぜ今、消費拡大が重視されるのか
中国経済にとって、消費は成長をけん引する主力となっています。2025年現在、国際経済は不確実性が高く、世界全体の成長の鈍化や貿易保護主義の台頭によって、輸出には多くの不確実性が生じています。一方で、国内では経済構造の転換が進み、投資主導の成長モデルはボトルネックに直面しています。
こうしたなかで、消費をテコにした内需拡大は、成長の安定化に向けた重要な戦略と位置づけられています。人口規模の大きい中国には、本来大きな消費ポテンシャルが内包されています。この潜在力を引き出すことができれば、外部環境の変動に左右されにくい、自律的で安定した成長を実現しやすくなります。
高度化する中国の消費市場
過去数十年の間に、中国の消費市場は大きく姿を変えてきました。かつてのとりあえず生活を維持するための消費から、現在では多様でパーソナライズされた質への志向を持つ消費へと構造が高度化しています。
とくに、サービス消費や文化・観光といった新しい分野の消費が活発になり、消費市場の新たなハイライトとなっています。近年の国内観光市場は好調で、連休などの休日期間には各地の観光地が多くの人でにぎわい、観光収入も高い水準に達しているとされています。これにより、交通、飲食、宿泊といった関連産業の連携発展が促され、各地の地域経済にも強い活力が注入されています。
ネットと融合する消費行動
インターネット技術の普及は、中国の消費のあり方そのものを変えてきました。オンラインショッピングやモバイル決済などの新しいタイプの消費が広がることで、消費チャネルは一段と多様になり、潜在的な需要が引き出されています。
毎年11月11日に行われる大型オンラインセール「ダブルイレブン」では、電子商取引プラットフォームの取引額が爆発的な伸びを示してきました。これは、中国の消費市場の強いレジリエンスと活力を象徴する現象だと言えます。
これからの論点 内需拡大は何を意味するか
中央経済工作会議が示したように、消費の拡大を軸に国内需要の総合的な拡大を図ることは、中国経済の安定と長期的な成長を見据えた戦略的な選択です。外需の不確実性が高まるなかで、巨大な国内市場をどう育てるかは、今後も重要な論点であり続けます。
日本を含む周辺国やグローバル企業にとっても、中国の消費構造の変化や内需拡大の方向性を読み解くことは、自らのビジネスや経済戦略を考えるうえで欠かせません。サービスや観光、デジタル分野などでどのような連携が生まれるのか、2025年の中国経済の動きは引き続き注目を集めそうです。
Reference(s):
Boosting demand & consumption: Key tasks of China's economy in 2025
cgtn.com








