習近平国家主席が横琴の広東・マカオ深度協力区を視察 video poster
中国の習近平国家主席が、中国南部・広東省横琴島にある「広東・マカオ深度協力区」を視察し、マカオの経済を適度に多様化させる取り組みと、横琴とマカオの統合発展が着実に進んでいると評価しました。
視察の概要:横琴の広東・マカオ深度協力区を訪問
習近平国家主席(中国共産党中央委員会総書記、中央軍事委員会主席を兼務)は木曜日の朝、中国南部・広東省の横琴島にある「広東・マカオ深度協力区」を視察しました。
この協力区は、横琴とマカオの一体的な発展を進めるために設けられた区域で、マカオ特別行政区の発展を支えることが期待されているエリアです。習主席は現地で、マカオ特別行政区から移り住み、横琴で生活や起業をしている住民と交流しました。
また、協力区の計画、建設、管理、サービスに携わる関係者とも言葉を交わし、現場レベルでの取り組みや課題について意見を聞きました。こうした「現場の声」に耳を傾ける姿勢は、政策の実行段階を重視するメッセージとしても受け止められます。
展示ホールで見る「統合発展」の歩み
視察の一環として、習主席は横琴とマカオの統合的な発展を紹介する展示ホールも訪れました。会場には、写真や図表、立体モデルなどが並び、広東・マカオ協力の歩みと、近年の段階的な成果が視覚的に示されていました。
展示では、横琴とマカオの間で進んできた協力のプロセスや、その結果として生まれた新しいプロジェクトなどが紹介され、両地域の結び付きがどのように深まってきたかが分かる内容になっていたとされています。
「統合発展」とマカオ経済の多様化を評価
習主席は、広東・マカオ深度協力区の設立以降について、「さまざまな面で顕著な進展があり、横琴とマカオの一体化の水準は着実に高まっている」と述べ、これまでの取り組みを高く評価しました。
さらに、マカオの「適度に多様化した経済発展」への支援が一層明確になっていると指摘しました。協力区を通じて、マカオの経済構造を一方向に偏らせず、バランスのとれた形で発展させようとする動きが、よりはっきりと表れてきているという認識を示した形です。
経済の多様化は、特定の産業への依存度を下げ、中長期的な安定につなげる鍵とされています。協力区がそのための実験の場、あるいは推進力として機能していることを強調した発言だと見ることもできます。
中央政府の決定は「完全に正しい」と強調
習主席はまた、横琴を開発し、広東・マカオ深度協力区を建設するという中央政府の決定について、「実践が、中央政府のこの決定が完全に正しいことを証明している」と述べました。
これは、広東・マカオ協力を今後も継続的に推し進めるという意思を示す発言といえます。単発のプロジェクトではなく、長期的な取り組みとして位置づけ、実際の成果を踏まえながら政策の方向性を確認した形です。
視察の場で「実践が証明している」と強調したことは、協力区がすでに一定の成果を上げているとの評価だけでなく、今後も同じ方向性で取り組みを深めていく方針の再確認とも受け取れます。
マカオ訪問の背景:返還25周年と第6期政府の就任
習主席は水曜日にマカオに到着しました。マカオ特別行政区への今回の訪問は、マカオの中国への返還25周年の記念行事と、第6期政府の就任式への出席、そして視察活動を行うことを目的としています。
返還から25年という節目と、新しい政府のスタートのタイミングに合わせて、横琴の協力区を視察したことは、マカオの今後の発展方向にとって協力区が重要な位置を占めていることを示す動きともいえます。
記念行事と新政府の船出という政治的にも象徴性の高い場面で、協力区の成果と役割に言及したことで、中央政府がマカオの長期的な発展と地域連携を引き続き重視していることを示すメッセージとなりました。
今回の視察が示す3つのポイント
今回の広東・マカオ深度協力区の視察からは、少なくとも次の3つのポイントが読み取れます。
- 横琴とマカオの統合発展が着実に進展していることの確認
協力区の設立後、「さまざまな面で顕著な進展」があったとする発言は、これまでの取り組みの成果を改めて確認するものです。 - マカオ経済の適度な多様化を後押しする枠組みとしての協力区
マカオの「適度に多様化した経済発展」への支援がより明確になっているとの指摘は、協力区がマカオ経済の新たな方向性を支える仕組みであることを示しています。 - 中央政府の政策方向の継続性
横琴開発と協力区建設の決定が「完全に正しい」と強調したことは、これまでの方針を維持しつつ、今後もこの枠組みを発展させていく姿勢を打ち出すものです。
読者への問いかけ:地域協力の「かたち」をどう見るか
地理的に近い地域同士が、一体的な発展をめざして協力区を設ける取り組みは、アジア各地で広がる地域連携の動きとも重なるテーマです。横琴とマカオのケースは、その一つのモデルを示しているといえるでしょう。
マカオの経済を適度に多様化させながら、周辺地域とのつながりを強めていくために、どのような制度設計や現場の工夫が求められるのか。今回の視察は、そうした問いをあらためて考えるきっかけを提供しています。
マカオ返還25周年という節目に行われたこの視察を、読者のみなさんはどのようなメッセージとして受け止めるでしょうか。地域協力のあり方や、都市・地域の将来像を考えるヒントとして、横琴とマカオの動きに注目が集まりそうです。
Reference(s):
Xi inspects Guangdong-Macao In-Depth Cooperation Zone in Hengqin
cgtn.com








