外国人はどうやって北京で起業する?アフガン出身起業家の10年 video poster
外国人が北京でどうやってビジネスを始めるのか。アフガニスタン出身の起業家アブドゥル・ワヘド・アフマドザイさんの歩みを通じて、そのヒントを探ります。
北京で挑戦する海外出身の起業家
中国の首都・北京は、近年スタートアップやイノベーションの拠点として存在感を高めています。その中心部にある朝陽区を拠点に、アフマドザイさんは世界の人材と北京の起業機会をつなぐ仕事に日々やりがいを感じているといいます。
2014年、留学生として北京へ
アフマドザイさんが北京にやって来たのは2014年のことです。金融を学ぶために、北京のUniversity of International Business and Economicsに留学し、その後学士号と修士号の両方を取得しました。
当初は、多くの大学生と同じように、投資銀行で働くホワイトカラーとしてキャリアを積む自分を思い描いていたといいます。
2016年の転機:学生スタートアップへの参加
転機となったのは2016年です。指導教員の勧めで学生のスタートアップチームに参加し、留学生向けサービスプラットフォームのアイデアを起業コンテストで発表しました。
予想に反して、そのアイデアはコンテストで評価され、アフマドザイさんは受賞しました。本人は当初、単に意見や助言をもらえれば十分だと考えていたものの、そこで北京の起業環境の厚みを実感することになります。
「北京には本当にたくさんのプラットフォームやエコシステム、若い起業家や国際的人材を支援する取り組みがあります。どこから始めればいいか悩む前に、まずアイデアを持って飛び込める場所があるのだと気づきました」とアフマドザイさんは語りました。
「アイデアさえあれば始められる」北京のエコシステム
アフマドザイさんは「北京は最高の起業エコシステムの一つだと思う。ビジネスを始めるのに必要なのはアイデアだけだ、といつも人に伝えている」と話します。
彼の言葉から見えてくるのは、次のような特徴です。
- 学生時代から参加できる起業コンテストやプロジェクトが多いこと
- 国際色のあるチームやアイデアを歓迎する場が用意されていること
- 事業を立ち上げるための具体的なステップをサポートする仕組みが整っていること
こうした環境があるからこそ、海外から来た若者でも、アイデアを形にするチャンスをつかみやすくなっているといえます。
外国人が北京で起業を始めるプロセス
アフマドザイさんの経験から、外国人が北京で起業を始めるときの流れとして、次のようなプロセスがイメージできます。
- 大学やコミュニティで、同じ志を持つ仲間やメンターと出会う
- 学内外のスタートアップコンテストでアイデアを試し、フィードバックを得る
- 起業支援プラットフォームやエコシステムに入り、事業計画を磨く
- 国際的な視点を生かし、留学生や海外人材向けのサービスなど独自の領域を開拓する
もちろん、実際の手続きや準備には多くのステップがありますが、「一人で全てを抱え込む必要はない」というのが、アフマドザイさんの体験に通底するメッセージです。
グローバル人材と北京をつなぐ役割
留学生として北京に来た一人の若者が、いまでは国際的な人材と北京の起業機会を結びつける存在になっています。この変化は、本人の努力だけでなく、アイデアを受け止め、形にすることを後押しする都市のエコシステムがあってこそ実現したものだといえるでしょう。
中国やアジアのダイナミズムを肌で感じながら働きたいと考える読者にとって、アフマドザイさんのストーリーは、「どこで、どのように挑戦するか」を考える上で一つのヒントになります。
Reference(s):
cgtn.com








