中国ラオス鉄道がつなぐ夢 ラオス学生が語る中国留学の現在 video poster
中国ラオス鉄道は、単に都市と都市を結ぶ線路ではありません。ラオスの若者にとっては、中国で学び、働き、未来を描くための新しい「夢へのルート」になりつつあります。中国文化に強い関心を持つラオス人学生2人の経験から、その変化を見ていきます。
中国ラオス鉄道が開いた「学びへのルート」
ラオスと中国を結ぶ中国ラオス鉄道は、移動時間だけでなく、心理的な距離も縮めました。以前よりも身近になった中国へのアクセスは、海外留学を考えるラオスの学生にとって、大きな後押しとなっています。
両国を行き来する列車には、旅行者だけでなく、スーツケースを抱えた多くの学生たちの姿もあります。彼らは中国の大学で学びながら、新しい言語、専門スキル、そして多様な価値観に触れています。
中国文化に惹かれたラオスの若者たち
今回話を聞いたラオス人学生2人は、いずれも子どものころから中国文化に関心を持ってきました。映画やドラマ、音楽やネット動画を通して中国語の響きや中国の都市の雰囲気に触れ、「いつか現地で学びたい」という思いを育ててきたといいます。
やがて彼らは、中国ラオス鉄道を利用して中国の大学へと渡りました。初めて列車が国境を越えたとき、車窓から見える風景が変わっていくのと同じように、「自分の人生もこれから大きく変わる」という実感がわいてきたと振り返ります。
ことばの壁を越えて広がるキャンパスライフ
当然ながら、中国語で授業を受けることは簡単ではありません。専門用語が飛び交う講義や、スピードの速い日常会話に戸惑うことも多かったといいます。
それでも、クラスメートや教員のサポートを受けながら少しずつ慣れ、次のような変化を感じるようになりました。
- 授業内容を中国語でノートできるようになり、自信がついた
- 寮や食堂での会話を通じて、中国の学生の考え方や生活感覚を知るようになった
- ラオス、中国、さらには第三国からの留学生が交ざるサークル活動で、自然と異文化コミュニケーションが身についた
「最初は緊張していましたが、同じ授業を受ける仲間として接してもらえたことで、不安よりも楽しさの方が大きくなりました」と2人は口をそろえます。
身についたスキルと「持ち帰りたい」経験
中国での留学生活を通じて、2人はさまざまなスキルを身につけてきました。彼らが挙げる主なポイントは次の通りです。
- 中国語運用能力:教室だけでなく、駅や店、役所など日常のあらゆる場面で中国語を使うことで、実践的なコミュニケーション力が鍛えられた
- 専門分野の知識:それぞれの専攻で、中国の事例やデータに触れながら学ぶことで、地域と世界を結びつけて考える視点が広がった
- プロジェクト経験:グループワークや課外プロジェクトで役割を担い、人前で発表し、意見の違いを調整する力を身につけた
こうした経験は、将来ラオスで働くときにも必ず役立つと彼らは感じています。「ラオスの職場で、中国語と自分の専門知識を組み合わせて活かしたい」というのが共通の思いです。
友情がつくるラオスと中国の新しいつながり
留学生活の中で、2人が最も大切だと語るのが友情です。寮のルームメイトや同じクラスの学生と過ごすうちに、休日に一緒に出かけたり、試験前に励まし合ったりする関係が自然と生まれました。
そうした友情は、個人同士のつながりにとどまりません。将来、ラオスと中国の企業や地域が協力する場面で、お互いをよく知る若い世代の存在が、大きな橋渡し役になる可能性があります。
- 中国で出会った友人にラオスの文化を紹介する
- 卒業後もオンラインで連絡を取り合い、情報や機会を共有する
- ビジネスや観光、教育などの分野で、再び協力する可能性を見据える
こうした小さなネットワークの積み重ねが、地域全体の信頼と理解を深めていきます。
鉄道が運ぶのは「モノ」だけではない
中国ラオス鉄道は、貨物や人を運ぶインフラであると同時に、若者の夢や希望も運んでいます。ラオスから中国へ向かった2人の学生は、貴重なスキルと友情、そしてより明るい将来へのビジョンを手にしつつあります。
アジアの国々と地域を結ぶ動きが進む今、国境を越えて学び合う若者たちの存在はますます重要になっています。線路の先にあるのは、新しい仕事のチャンスだけではなく、自分とは異なる他者を理解しようとする姿勢そのものです。
通学電車でこの記事を読んでいる人も、自宅でニュースをチェックしている人も、中国ラオス鉄道で中国へ向かったラオスの学生たちの物語から、「移動することで開ける学び」の可能性を、あらためて考えてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
Dreams on the track: Lao students pursue new horizons in China
cgtn.com








