広東省の高速鉄道利用、2024年に過去最多6億人 香港との往来も急増
中国南部の経済中心地である広東省で、2024年の高速鉄道による旅客数が6億人に達し、過去最多となりました。香港特別行政区との往来も大きく伸びており、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)の一体化が数字として表れています。
2024年、広東省の高速鉄道利用が6億人に
広州鉄路集団(Guangzhou Railway Group)によると、広東省の高速鉄道は2024年に6億人の旅客を運び、これまでで最も多い水準となりました。中国本土(中国)の中でも経済規模が大きい広東省で、人の動きが一段と活発になっていることがうかがえます。
発表されている主な数字は次の通りです。
- 広東省の高速鉄道旅客数:2024年に6億人
- 広東省と香港を結ぶ高速鉄道の旅客数:2,700万人超(2024年、ある時点までの累計)
- 広東省〜香港間の旅客数の前年同期比:37%増
6億人という規模は、日本を含む多くの読者にとってイメージしにくいほどの数字ですが、それだけ広東省内外の都市間移動が日常化していることを示しているとも言えます。
広東省と香港を結ぶ「広深港高速鉄道」の役割
広東省と香港特別行政区を結ぶ広深港高速鉄道(Guangzhou-Shenzhen-Hong Kong high-speed railway)は、2024年、特に利用が伸びた路線として注目されています。広州鉄路集団のまとめでは、2024年のある時点までに、広東省と香港を結ぶ旅客数が2,700万人を超え、前年から37%増加しました。
利用目的としては、
- 観光
- ビジネス出張
- 親族・友人を訪ねる往来
- そのほか日常的な移動
などが挙げられており、鉄道が生活と経済活動の両面で欠かせないインフラになっている様子がうかがえます。
路線網の拡大で選択肢が増える乗客
広州鉄路集団によれば、中国本土の都市と香港を結ぶ高速鉄道のルートが増えたことで、乗客にとっての選択肢が広がり、広深港高速鉄道を利用する人が増えているとされています。複数の都市同士が高速鉄道でつながることで、
- 乗り換えの手間が減る
- 移動時間の短縮につながる
- 日帰りでの出張や観光がしやすくなる
といった変化が起きていると考えられます。
数字が示す粤港澳大湾区の進展
広州鉄路集団の旅客輸送部門の責任者である張哲(Zhang Zhe)氏は、この大きな旅客流動について「粤港澳大湾区の建設が継続的に進展していることの表れだ」と述べています。
粤港澳大湾区は、広東省の複数都市と香港特別行政区、マカオ特別行政区を含む広域経済圏構想で、人やモノ、サービスの動きをスムーズにすることが重要なテーマとされています。今回の高速鉄道の数字は、
- 広東省と香港の往来が、コロナ禍を経た後も力強く回復・拡大していること
- 日常的なビジネスや観光での跨境(境界を越える)移動が定着しつつあること
- 大湾区のインフラ整備が、実際の利用という形で成果を見せ始めていること
を示す一つの指標と見ることができます。
生活とビジネスはどう変わるのか
高速鉄道による移動が増えることで、広東省と香港の間では、
- 企業間の対面での打ち合わせや出張がしやすくなる
- 週末を利用した短期の観光やショッピングが増える可能性がある
- 家族や親族が複数の都市に暮らすケースでも、行き来がしやすくなる
といった変化が生まれていると考えられます。数字の裏側には、人々の日常生活や働き方の変化があることを意識しておきたいところです。
日本の読者にとっての視点:インフラと「つながり」をどう見るか
今回の広東省の動きは、日本の読者にとっても、交通インフラが地域の「つながり」をどう変えていくのかを考えるヒントになります。高速鉄道や都市間交通の整備は、単なる便利さだけでなく、経済圏の形成や人と人との交流のあり方にも影響を与えます。
粤港澳大湾区で進む高速鉄道ネットワークの整備と、それに伴う人の動きの変化を追いかけることは、アジアの都市と都市がどのように結びついていくのかを考えるうえで、今後も重要なテーマとなりそうです。
Reference(s):
Guangdong handles record 600m high-speed railway trips in 2024
cgtn.com








