春節向けオンライン買い物月間を中国が実施 無形文化遺産登録後初の全国イベント
中国は今年初め、2025年1月29日の春節(旧正月)に向けて、春節用の品々を対象にした1カ月間のオンラインショッピングイベントを実施すると発表しました。伝統文化の発信と電子商取引(EC)の活性化を同時にねらう取り組みです。
春節向けオンラインショッピング月間とは
今回のオンラインショッピングイベントは、中国商務部が主導し、複数の政府部門と中国消費者協会の指導のもとで実施されるとされていました。期間は2025年1月7日から2月5日までのおよそ1カ月間で、春節前後の「かき入れ時」を狙った日程です。
商務部によれば、このイベントは次のような目的を掲げていました。
- 春節シーズンの消費ニーズに応えること
- 春節をはじめとする中国の伝統文化を広く発信すること
- オンラインを中心としたEC販売を一段と後押しすること
無形文化遺産登録後、初の全国オンラインセール
商務部は、このオンラインショッピングイベントが、2024年12月に「春節・中国人民が伝統的な新年を祝う社会的慣行」がユネスコの無形文化遺産・代表一覧表に登録されて以来、初めての全国規模のオンライン販売促進策だと位置づけています。
無形文化遺産として認められた春節の慣習を背景に、オンライン上でも年越しの準備や贈答文化を体験できるようにすることで、伝統とデジタル経済を結びつける狙いがうかがえます。
江西省九江で開始式 各地・各プラットフォームが連動
イベントの開始に合わせて、1月7日には東部の江西省九江市で開始式が行われる予定でした。会場では春節用の「年貨」と呼ばれる多様な商品が展示されるほか、無形文化遺産に関する展示も企画され、来場者が文化と買い物を同時に楽しめる内容とされています。
また、中国各地域の自治体やECプラットフォームも連動し、独自色のあるイベントを展開するとされました。具体的には、
- 地元特産品のオンラインプロモーション
- 無形文化遺産をテーマにした展示やパフォーマンス
- 春節向けギフトセットや限定商品の販売
などが予定され、地域経済の活性化と文化発信を両立させる構想が示されています。
上海では「シルクロードEC春節イベント」も
その一例として、上海では1月22日から「シルクロード電子商取引(EC)春節イベント」が開催される計画が紹介されています。この取り組みでは、春節の時期に中国を訪れる観光客向けに、旅行関連商品やサービスを重点的にPRするとされています。
観光とオンライン販売を組み合わせることで、春節シーズンに中国を訪れる人々の消費を取り込みつつ、シルクロードをキーワードに国際的なイメージの発信も図る狙いが見て取れます。
海外在住者や国際的な利用者も視野に
今回のオンラインショッピングイベントに合わせて、春節向けの商品は各種ECプラットフォームの海外版にも登場するとされています。これにより、海外で暮らす中国出身者だけでなく、春節文化に関心を持つ国際的な利用者の需要にも応える方針です。
日本を含む海外の利用者にとっても、現地にいながら春節の雰囲気や伝統的な商品に触れやすくなる可能性があり、中国のオンライン消費と文化発信のあり方を考えるうえで注目される動きと言えます。
Reference(s):
China announces month-long online shopping event for Spring Festival
cgtn.com








