ダボス会議2025 知性の時代の協調を掲げた世界経済フォーラム年次総会 video poster
2025年1月、スイスのダボス・クロスタースで開催された世界経済フォーラム(WEF)の年次総会2025は、テーマ「Collaboration for the Intelligent Age(知性の時代の協調)」を掲げ、知性の時代にふさわしい国際協調のあり方を問いました。本記事では、このダボス会議2025の基本情報と議題のポイントをコンパクトに整理します。
ダボス会議2025の基本情報
世界経済フォーラムの年次総会、いわゆるダボス会議2025は、2025年1月20〜24日にスイスのダボス・クロスタースで行われました。フォーラム側はこの会議を、知性の時代に向けた国際対話の重要な場として位置づけています。
発表されていた枠組みは次の通りです。
- 開催日程:2025年1月20〜24日
- 開催地:スイス・ダボス=クロスタース
- テーマ:Collaboration for the Intelligent Age(知性の時代の協調)
- 参加規模:約3,000人のリーダーが出席予定
- 参加する国・地域:130を超える国・地域からの参加を見込む
- 政府関係者:約350人
- 国家および政府のトップ:約60人が参加予定
政府、企業、市民社会、専門家など、多様なステークホルダーが一堂に集まり、世界が直面する課題と新たな機会について話し合う場として準備されていました。
テーマ「知性の時代の協調」が意味するもの
今回の年次総会2025のテーマは「Collaboration for the Intelligent Age(知性の時代の協調)」でした。人工知能(AI)やデータ、先端テクノロジーが社会や経済の基盤になりつつある時代をどう設計していくのか、その方向性を議論する狙いが込められています。
世界経済フォーラムの創設者であり理事会会長のクラウス・シュワブ氏は、事前の発表で次のように述べています。
立場の違いと大きな不確実性があるなかでも、年次総会2025は協力と建設的な楽観主義の精神を育み、これから訪れる知性の時代を、より持続可能で包摂的なものにしていくことを目指す、というメッセージです。
分断や不確実性が高まるなかで、あえて「協調」と「楽観主義」を前面に出したテーマ設定だったと言えます。
三つの柱:成長・技術・レジリエンス
年次総会2025の議題として示されていたのは、主に次の三つです。
- 経済成長の再起動
- 新技術の活用
- 社会・経済のレジリエンス(しなやかな強さ)の強化
1. 経済成長の「再起動」
多くの国・地域が景気減速や格差拡大に直面するなかで、「持続可能なかたちで経済成長をどう再び軌道に乗せるか」が一つの軸として掲げられていました。
単に成長率を上げるだけでなく、社会的包摂や環境への配慮と両立させる成長モデルが求められているという問題意識が背景にあります。
2. 新技術の活用
AIをはじめとした新技術は、生産性を高め、イノベーションを生み出す一方で、仕事のあり方やプライバシー、民主主義のプロセスにまで大きな変化をもたらします。
年次総会2025では、こうした新技術を「どう活かすか」「どのようなルールや倫理が必要か」といった点が主要な議題として位置づけられていました。テクノロジーを巡る規制や国際協調のあり方も、重要な論点となります。
3. レジリエンス強化:地政学と気候変動のはざまで
地政学的な緊張の高まりと、加速する気候変動。この二つの要因が、社会や経済の不安定さを増しています。
年次総会2025では、サプライチェーン(供給網)、エネルギー、安全保障、そしてコミュニティの生活をどう守るかといった観点から、「レジリエンス(しなやかに立ち直る力)」を高める必要性が強調されました。
単なる危機管理にとどまらず、長期的な構造変化に耐えうる経済・社会システムをどうつくるかが問われています。
220以上のセッションがライブ配信
世界経済フォーラムによると、年次総会2025では220以上のセッションをライブ配信し、世界中の人々がオンラインで議論にアクセスできるようにする方針が示されていました。
限られた参加者だけで議論が進む「閉じた会議」というイメージから、議論の一部を一般にも開き、透明性を高めようとする動きがうかがえます。
インターネット経由でセッションを視聴できることは、政策決定や企業戦略の議論を、学生や研究者、ビジネスパーソン、市民にも身近なものにする試みと捉えることができます。
知性の時代に、私たちはどう関わるか
ダボス会議2025が掲げた「知性の時代の協調」というテーマは、国や企業のリーダーだけでなく、私たち一人ひとりにも関係する問いです。
- 経済成長の恩恵を、どのように社会全体で分かち合うのか
- AIや新技術を、自分の仕事や生活にどう取り入れていくのか
- 不確実性が高まるなかで、どのように備え、しなやかさを保つのか
国際ニュースとしてのダボス会議をフォローすることは、世界の議論の方向を知るだけでなく、自分自身の視点や将来像をアップデートするヒントにもなります。
知性の時代をめぐる議論は、これからも続きます。ニュースをきっかけに、自分なりの「協調」のあり方を考えてみることが求められているのかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








