パキスタン財務相「デジタル成長のカギは中国」WEFで協力強化を強調 video poster
パキスタンの財務相ムハンマド・オラングゼブ氏が、世界経済フォーラム(WEF)の場で「パキスタンのデジタル成長のカギは中国だ」と語りました。中国との協力を軸にどのようなデジタル戦略を描こうとしているのか、日本語で整理します。
世界経済フォーラムで語られた中国の重要性
世界経済フォーラムで中国の国際メディアCGTNのインタビューに応じたオラングゼブ財務相は、パキスタンのデジタルインフラ整備における中国の役割が「非常に大きい」と強調しました。単なる資金支援ではなく、技術やノウハウを含めた包括的な協力が不可欠だという認識です。
彼は、すでに進んでいる中国との経済協力を前提にしつつ、「今後の成長を支えるためには、デジタル分野の連携を一段と深める必要がある」との考えを示しました。
- 中国はパキスタンのデジタルインフラ構築で中心的な役割を担っている
- CPECを軸に、今後の協力をさらに拡大する必要性を強調
- 2024年の中国のGDP成長が、両国の協力の行方を左右する要素として語られた
パキスタンのデジタルインフラと中国
パキスタンにとってのデジタルインフラとは、通信ネットワークやオンライン決済、行政サービスのデジタル化など、経済活動の土台となる仕組み全体を指します。財務相は、その基盤づくりに中国が重要なパートナーになっていると述べました。
人口が多く若年層も多いパキスタンでは、スマートフォンを前提としたサービスが一気に普及する潜在力があります。そこに、通信技術やデジタル金融で経験を積んできた中国側の技術が組み合わさることで、電子商取引やフィンテックなど新たな産業が育つ余地があります。
CPECを通じた「次の段階」の協力
オラングゼブ財務相が特に強調したのが、中国パキスタン経済回廊(China-Pakistan Economic Corridor, CPEC)を通じた今後の協力の必要性です。
CPECは、両国を結ぶ経済協力の枠組みとして知られてきましたが、財務相はこれをデジタル分野にまで広げることを念頭に置いているとみられます。物理的な道路や港に加え、「データが行き交う回廊」としての機能を強めることが、パキスタンの成長戦略にとって重要だというメッセージです。
2024年の中国のGDP成長が意味するもの
インタビューの中で財務相は、2024年の中国のGDP成長にも言及し、その動きが両国のパートナーシップにどのような影響を与えるかを語りました。中国経済の成長が続けば、パキスタンへの投資や共同プロジェクトに向けた余力も広がり、デジタル分野での協力も加速しうるという見方です。
逆に言えば、パキスタン側もデジタルインフラを整え、自国の制度や人材をアップデートしておかなければ、中国との協力の機会を十分に活かせません。財務相の発言には、「相手の成長に乗る」だけでなく、自らの改革を進める必要性を意識している姿勢もうかがえます。
日本の読者への問いかけ:南アジア発のデジタル連携
パキスタンと中国のデジタル連携は、いわゆる「南南協力」の新しいかたちとしても注目されます。先進国が技術を提供する一方向のモデルではなく、成長途上にある国同士がそれぞれの強みを持ち寄り、デジタル分野で相互に利益を得ようとする動きです。
日本にとっても、南アジアや中国との協力のあり方を考えるうえで、パキスタン財務相の発言は示唆に富んでいます。どのような組み合わせでパートナーシップを組めば、持続可能なデジタル成長につながるのか――その問いは、もはや遠い世界の話ではありません。
Reference(s):
Pakistan's Finance Minister: China key to Pakistan's digital growth
cgtn.com








