中国春節連休4日目、移動3億人超え 2025年春運の旅行ラッシュ
2025年の春節連休4日目、中国本土での域をまたぐ旅客移動が1日で3億400万件を突破しました。家族訪問と観光需要が重なり、春節の旅行ラッシュ「春運」の勢いを物語る数字です。
春節連休4日目、初めて「1日3億件超え」
公式データによりますと、春節連休4日目の金曜日、中国本土全体で3億400万件を超える域をまたぐ旅客移動が記録されました。今年の春運期間中、1日の移動件数が3億件を超えたのはこれが初めてでした。
このデータは、春節期間の円滑な運営を支えるために設けられた特別ワークチームが公表したものです。多くの人が家族のもとを訪れたり、観光に出かけたりすることで、春節は中国本土で最もにぎわう移動シーズンとなっています。
交通手段別の動き
同日の交通手段別の動向は次のとおりです。
- 道路による移動が2億8,844万件で、前年同日比6.9%増
- 鉄道の旅客数は前年から5.3%増
- 航空の旅客数も前年から3.6%増
いずれの手段でも前年を上回る伸びとなり、春節が観光を含む国内移動を強く押し上げていることがうかがえます。
春節の大移動「春運」とは
春節前後には、家族と過ごすための帰省や観光などで移動が集中し、この時期の旅行ラッシュは「春運(chunyun)」と呼ばれます。
2025年の春運期間は1月14日から2月22日までとされ、期間中の旅客移動が過去最多となる90億件に達する見通しが公式に示されていました。春節当日は今年は1月29日で、その4日目にあたる金曜日に、今回の3億件超えが記録されています。
道路移動が約8割、新エネルギー車が存在感
春運全体では、道路による移動が全体の約8割を占めると見込まれていました。特に、環境負荷の少ない新エネルギー車(NEV)による移動が目立つとされています。
中国本土の高速道路では、さまざまな充電手段が整備されており、NEVによる長距離ドライブがこれまで以上にしやすくなっていることが背景にあります。こうしたインフラ整備が、春節期間中の道路移動を後押ししているといえます。
鉄道各社は増発とサービス強化で対応
一方、鉄道も春運の重要な足です。中国国家鉄路集団によりますと、各地域の鉄道当局は人気の高い路線で輸送能力を増強し、駅や車内でのサービスを強化しました。これにより、ピーク時の混雑緩和や乗客の利便性向上を図ったとしています。
鉄道の輸送力強化とサービス向上は、道路・航空と並ぶ選択肢を広げるものであり、春節期間中の多様な移動ニーズに応える取り組みといえます。
数字から読み解く、中国の移動と観光のいま
1日で3億件を超える域をまたぐ移動が行われたことは、2025年の春節が依然として家族の再会の重要な機会であると同時に、観光シーズンとしても存在感を増していることを示しています。道路・鉄道・航空のいずれの手段でも前年比で伸びが見られたことから、国内の移動需要が幅広く拡大している様子もうかがえます。
春節・春運の動向は、中国本土の消費や観光、交通インフラの変化を映し出す鏡でもあります。日本から中国本土の市場や旅行トレンドを読み解くうえでも、こうした春運データに今後も注目しておく価値がありそうです。
Reference(s):
China's daily trips exceed 300 mln on day 4 of Spring Festival holiday
cgtn.com








