2025年春節、中国で観光・消費が活況 8日間で延べ5億100万件の国内旅行
2025年1月28日〜2月4日の春節(旧正月)連休で、中国国内の観光と消費が大きく伸びました。中国文化・観光部の発表によると、8日間で延べ5億100万件の国内旅行が行われ、国内観光関連の消費額は6770億元(約930億ドル)に達しました。
いずれも前年の春節連休を上回り、旅行者数は前年比5.9%増、消費額は同7%増となっています。中国の春節シーズンの動きは、アジアの経済や観光の流れを知るうえで重要な国際ニュースの一つです。
春節連休で広がった観光ブーム
今回の統計は、中国の代表的な大型連休である春節期間中の観光動向を示しています。国内旅行は延べ5億100万件に達し、人口規模を踏まえると、多くの人びとが春節に合わせて移動したことがうかがえます。
旅行先としては、家族の住む故郷への帰省に加え、都市部や観光地へのレジャー旅行が重なり、鉄道や航空、高速道路など各地で混雑が見られたとみられます。
- 国内旅行件数:延べ5億100万件
- 前年同期間比:+5.9%
- 対象期間:2025年1月28日〜2月4日の8日間
数字そのものは統計上の「延べ件数」ですが、春節連休の観光が引き続き活発であることを示す指標と言えます。
消費ブームも同時進行 6770億元が動いた8日間
観光の伸びと歩調を合わせるように、消費額も増えました。春節連休中の国内観光関連の消費は合計6770億元(約930億ドル)とされ、前年から7%増加しています。
この消費には、交通費や宿泊代、飲食、ショッピング、文化・娯楽サービスなどが含まれると考えられます。短期間でこれだけの額の消費が行われたことは、中国の内需の規模と、春節が「一年で最もお金が動く時期」の一つであることを改めて示しています。
- 観光関連消費額:6770億元(約930億ドル)
- 前年同期間比:+7%
数字が示す中国経済と消費者マインド
今回の春節連休の統計だけで中国経済の全体像を語ることはできませんが、観光と消費がそろって前年を上回ったことは、消費者のマインドが一定程度改善している可能性を示しています。
背景には、次のような要因があるとみられます。
- 家族や友人との再会ニーズ
春節は家族が集まる行事であり、長距離の帰省や親戚回りが国内旅行件数を押し上げます。 - 「モノ」から「コト」へのシフト
旅行や外食、イベント参加などの体験にお金を使う動きが、観光と消費の双方の増加につながったと考えられます。 - 地方都市・農村部のポテンシャル
大都市だけでなく、地方都市や農村の観光地でも、春節限定のイベントや特産品販売などを通じて消費が広がった可能性があります。
日本から見る春節消費 巨大な隣国市場をどう捉えるか
日本の読者にとって、このニュースは単なる「中国の旅行ラッシュ」を伝えるだけのものではありません。中国の春節消費は、アジア全体の観光・小売・サービス産業の動きを占う指標の一つでもあります。
中国国内での消費が堅調であれば、中国市場を重視する日系企業にとっては、事業戦略を検討するうえでの重要な材料となります。また、春節シーズンの旅行需要の強さは、今後、周辺の国・地域への旅行需要やビジネス交流にも影響を与える可能性があります。
これからの注目ポイント
2025年の春節連休の数字は、中国の観光と消費の底堅さを印象づけるものとなりました。今後については、次のような点が注目されます。
- 春節以外の連休でも、観光と消費の勢いが続くかどうか
- オンライン予約や電子決済など、デジタル技術を活用した新しい観光・消費スタイルがどこまで広がるか
- 環境負荷や混雑など、観光ブームの副作用に対して、持続可能な形でどう対応していくか
2025年春節連休の観光・消費ブームは、中国の内需の力を改めて示すとともに、今後のアジア経済や国際観光の行方を考えるうえでも重要な手がかりとなりそうです。
Reference(s):
Graphics: Spring Festival tourism and consumption boom in China
cgtn.com








