2024年、中国ドラマが世界で躍進 東南アジアで米ドラマ超え video poster
2024年、中国ドラマ(Cドラマ)が海外で急速に存在感を高めました。東南アジアの動画配信サービスでは米国ドラマを上回る視聴規模となり、無料コンテンツではユーザーの4割を占めています。世界のエンタメ地図が静かに塗り替わりつつあるこの動きを、日本語で整理してみます。
東南アジアで「米ドラマ超え」 VOD視聴で第2の勢力に
市場調査会社AMPDのデータによると、2024年、東南アジアの動画配信サービス(VOD)市場で、中国ドラマの視聴者数が米国ドラマを上回りました。中国ドラマは、現地の視聴者にとって第2のエンタメ供給源となり、国際ニュースの視点からも注目すべき変化が起きています。
特に、広告付きなどの無料コンテンツのカテゴリーでは、中国ドラマがユーザーシェア40%を獲得し、首位に立っています。限られた時間で「何を見るか」を厳しく選ぶ視聴者にとって、中国ドラマが有力な選択肢になりつつあることを示しています。
なぜ中国ドラマが海外視聴者を惹きつけるのか
では、なぜ中国ドラマはここまで海外で支持を広げているのでしょうか。主な要因として、次のようなポイントが考えられます。
- 物語性の高さと「一気見」しやすい構成
- 歴史、ファンタジー、恋愛、ビジネスなどジャンルの多様さ
- 文化的な魅力と普遍的なテーマの両立
- VODプラットフォームと字幕による視聴のしやすさ
濃いキャラクターと長尺ストーリー
中国ドラマは、登場人物の感情や成長をじっくり描く長尺シリーズが多く、「推しキャラ」を見つけやすいのが特徴です。1話ごとに強いフックを置く構成は、週末やスキマ時間にまとめて視聴したいデジタルネイティブ層との相性も良いと言えます。
歴史とファンタジー、現代ドラマが並走
豪華な衣装やセットで描かれる歴史ドラマ、武侠や仙侠と呼ばれるファンタジー作品、都市を舞台にした現代の恋愛・ビジネスドラマなど、ジャンルの幅広さも中国ドラマの強みです。一つの国や地域から生まれた作品とは思えないほどバリエーションが豊富で、視聴者は気分やライフスタイルに合わせて作品を選びやすくなっています。
ローカルとグローバルをつなぐストーリー
中国ドラマには、家族や友情、キャリアの葛藤といった普遍的なテーマが数多く登場します。一方で、伝統文化や習慣、現代の都市生活など、その社会ならではの要素も丁寧に描かれており、「自分の経験と重ねながら、別の文化も知る」視聴体験を提供しています。これが、国や地域を越えて共感を呼ぶ背景と言えるでしょう。
VODと無料コンテンツが広げる「入口」
今回のデータで特に重要なのは、東南アジアのVOD市場で、中国ドラマが無料コンテンツの分野でユーザーの40%を獲得している点です。これは、無料で気軽に視聴を始められる入口として、中国ドラマが機能していることを意味します。
無料で作品に触れた視聴者が、その後有料作品や別ジャンルの中国ドラマに移行していく流れが生まれれば、市場の拡大にもつながります。VODプラットフォーム側にとっても、視聴時間を稼ぎやすいコンテンツとして中国ドラマを重視するインセンティブが働きやすくなります。
東南アジア発のトレンドはどこまで広がるか
東南アジア市場での成功は、中国ドラマの海外展開にとって重要な足がかりです。アジア各地で人気が高まることで、他地域への配信拡大や、現地の制作会社との共同制作といった新しいビジネスの形も生まれやすくなります。
国際ニュースの観点から見ると、中国発のコンテンツが米国や欧州発の作品と並んで選ばれる状況は、「誰が世界の物語を語るのか」という構図の変化を映し出しています。2024年に明らかになった東南アジアでの視聴トレンドは、その変化を象徴する事例だと言えるでしょう。
日本の視聴者にとっての意味
日本の視聴者にとっても、中国ドラマの海外人気は無関係ではありません。ストリーミングサービスのラインナップはグローバルな動きと連動しており、東南アジアで話題になった作品が日本語字幕付きで配信されるケースも増えつつあります。
自分が普段チェックしているドラマの外側で、どのような作品が世界で見られているのか。その一例として中国ドラマの動きを追いかけてみると、アジアのエンタメ市場や国際ニュースの見え方が少し変わってくるかもしれません。
Reference(s):
cgtn.com








