中国本土の1級都市で1月の住宅価格が小幅上昇 不動産市場は安定局面か video poster
中国本土の住宅市場について、中国国家統計局の最新データで、1級都市の1月の住宅価格が小幅ながら上昇し、市場の安定化が続いていることが示されました。
中国本土の1級都市で住宅価格が0.1%上昇
中国国家統計局が公表した最新の1月分の統計によると、中国本土の1級都市である北京、上海、広州、深センの4都市では、新築住宅と中古住宅(第二次住宅)の価格がいずれも前月比0.1%上昇しました。
上昇幅は小さいものの、「続伸」と表現されており、住宅価格が下落から持ち直し、落ち着いた推移に移りつつあることをうかがわせます。
- 対象:北京・上海・広州・深センの1級都市
- 対象物件:新築住宅・中古住宅
- 変化率:いずれも前月比+0.1%
2級都市:新築は0.1%上昇、2023年6月以来のプラス
同じ統計では、2級都市(地方の主要都市)における新築住宅価格も前月比0.1%上昇となりました。新築価格がプラスに転じるのは、2023年6月以来、初めてとされています。
これまで続いてきた新築価格の弱含み傾向に区切りがつき、少なくとも一部の都市では需要が持ち直している可能性が示されています。
- 2級都市の新築住宅価格:前月比+0.1%
- 2023年6月以来、初めての上昇
中古住宅はなおマイナス圏 前月と同じ▲0.3%
一方で、2級都市の中古住宅価格は前月比0.3%下落となり、下落率は前の月と同じ水準でした。新築と比べると、中古市場は依然として弱さが残っていることになります。
- 2級都市の中古住宅価格:前月比▲0.3%
- 下落率は前月と同じペース
新築と中古で動きが分かれていることは、購入ニーズが物件の築年数や立地、条件により選別されていることを示しているとも受け取れます。
数字が示す「不動産市場の安定化」とは
今回の統計は、1級都市の住宅価格が小幅ながら上昇を続け、2級都市でも新築が久しぶりにプラスに転じた一方、中古はなお下落が続くという「強さと弱さが混在する」姿を映し出しています。
ポイントを整理すると、次のようになります。
- 1級都市:新築・中古ともに小幅上昇で、市場の底堅さがうかがえる
- 2級都市・新築:2023年6月以来のプラスで、下落基調に一服感
- 2級都市・中古:下落が続き、全体としては慎重な見方も残る
全体としては、急激な価格変動ではなく、小刻みな変化の中で「安定方向への手探り」が続いている局面と見ることができます。
日本の読者にとっての意味合い
中国本土の住宅市場の動きは、中国本土の景気や投資マインドをうかがう重要な指標の一つです。今回のように、1級都市を中心に価格が下支えされている状況は、次のような観点で注目されます。
- 中国本土向けビジネスを展開する企業にとって、需要環境の手がかりになる
- 中国本土経済の安定度合いを測る材料として、他の経済指標と合わせて見ることで理解が深まる
- 個人としても、世界経済の動きを読み解くうえで、中国本土の住宅市場の方向性を押さえておくことが有益
今回のデータはあくまで1月時点のスナップショットですが、新築と中古、1級都市と2級都市で温度差がある構図は、今後の住宅市場と広く中国本土経済を考えるうえで、押さえておきたいポイントといえます。
Reference(s):
China's January home prices continue to rise in 1st tier cities
cgtn.com








