中国アニメ「Ne Zha 2」が香港でプレミア 世界興収トップの国際ニュース
中国本土発のアニメ映画「Ne Zha 2」が香港特別行政区でプレミア上映され、世界のアニメ映画として最高の興行収入を記録したことが報じられています。中国アニメの存在感が、香港やマカオを舞台にさらに広がろうとしています。
香港特別行政区でプレミア上映、週末から本格公開へ
中国本土のアニメ大作「Ne Zha 2」は、火曜日の夜に香港特別行政区(Hong Kong SAR)でプレミア上映が行われ、土曜日から本格的に香港の映画館で公開される予定とされています。現地の観客にとっては、待望の中国本土アニメの大規模公開となります。
2019年作「Ne Zha」の続編、中国神話のキャラクターが再びスクリーンに
「Ne Zha 2」は、2019年に公開されヒットしたアニメ映画「Ne Zha」の続編です。中国神話に登場するキャラクター・哪吒(ナタ)を題材にした物語世界をさらに掘り下げた作品で、中国アニメにおける重要なマイルストーンとして評価されています。
神話をベースにした物語と現代的なアニメ表現を組み合わせたシリーズとして、前作に続き多くの観客の関心を集めており、今回の続編もその世界観を受け継ぎながらスケールアップしているとみられます。
香港・マカオで記録的な広がり
「Ne Zha 2」は、香港特別行政区とマカオ特別行政区(Macao SAR)の両方で大きな注目を集めています。香港では、中国本土の映画としては異例の規模で配給が行われており、
- 配給に参加する会社の数が、これまでの中国本土映画として最多の水準に達している
- 1日の上映回数も、中国本土映画として過去最多の記録を更新している
と伝えられています。これは、現地の映画市場において中国本土アニメへの期待と需要が高まっていることを示す動きと言えます。
共同配給会社の一つである Emperor Motion Pictures の担当者は、香港とマカオの観客にも中国本土と同じように劇場で「Ne Zha 2」の魅力を味わってほしいと述べており、地域をまたいだ作品の広がりに期待を示しています。
世界興行収入で「Inside Out 2」を抜き、アニメ映画の歴代1位に
「Ne Zha 2」は、中国の春節(旧正月)の時期に中国本土で公開されて以来、興行成績を伸ばし続けています。火曜日の夜までの時点で、事前販売分を含む世界の累計興行収入は 12.3 billion Chinese yuan(1.72 billionドル)を超えたとされています。
この数字は、「Inside Out 2」を上回る水準であり、「Ne Zha 2」は世界で最も高い興行収入を上げた長編アニメ映画になったと報じられています。ハリウッド作品以外のアニメが世界トップに立つという構図は、国際ニュースとしても象徴的な出来事と言えるでしょう。
なぜ「Ne Zha 2」がこれほど支持されているのか
今回の興行的成功の背景には、いくつかのポイントがあると考えられます。
- 中国神話をベースにしたキャラクターと物語が、地域の文化的な親近感を生みやすいこと
- 2019年の前作「Ne Zha」が既に高い評価とファン層を築いており、その続編としての期待値が大きかったこと
- 中国本土でのヒットが、香港やマカオを含む他地域での話題性と「見てみたい」という需要につながったこと
こうした要素が重なり、「Ne Zha 2」は単なる続編ではなく、中国アニメの実力を示す一本として受け止められていると見ることができます。
香港・マカオ発の動きが示す、中国アニメと地域のつながり
香港特別行政区やマカオ特別行政区での記録的な公開規模は、エンターテインメントを通じた地域間のつながりの一面も映し出しています。中国本土発のコンテンツが、言語や文化的な共通点を持つ地域で受け入れられやすいことを、今回の事例は示しています。
同時に、観客側にとっては、世界興行収入トップクラスの作品を「自分たちの地域の映画館で」楽しめるという体験でもあり、国際的なヒット作とローカルな映画体験が重なり合う形になっています。
日本の読者にとっての意味:国際ニュースとして見る「Ne Zha 2」
日本の読者にとって、「Ne Zha 2」の動きは次のような意味を持つ国際ニュースと言えます。
- アニメ市場では、ハリウッドだけでなく、中国本土発の作品も世界的な競争力を持ち始めていること
- 香港特別行政区やマカオ特別行政区を含むアジアの映画市場が、世界興行の行方を左右しうる存在になっていること
- 神話やローカルな物語を土台にした作品でも、映像表現やストーリーテリング次第で世界レベルのヒットになりうること
今後、「Ne Zha 2」がどのように公開地域を広げていくのか、中国本土アニメが国際市場でどこまでポジションを確立していくのかは、アニメファンだけでなく、コンテンツビジネスや国際ニュースに関心のある読者にとっても注目すべきテーマになりそうです。
世界興行収入トップとなった中国本土アニメが、香港やマカオを舞台にどこまで勢いを維持するのか。今後の動向を追いかけることで、アジア発コンテンツの現在地と可能性がより立体的に見えてくるはずです。
Reference(s):
cgtn.com








