Xiaomi高級EV SU7 Ultra発表 価格と自動運転で市場に挑戦
中国の電気自動車(EV)市場で、新たな高級電気セダンが登場しました。Xiaomiが木曜日に発表した新型EV SU7 Ultraは、従来の高級EVの価格感覚を揺さぶる戦略的な価格設定と、自動運転ソフトの提供方法で注目を集めています。
価格で市場を揺さぶるSU7 Ultra
SU7 Ultraの販売価格は、529,900元(約72,931.72ドル)からと発表されました。当初、10月末に案内されていた予約価格は814,900元であり、そこから約35%引き下げられたことになります。
一方、詳細な仕様がまだ公表されていない限定版は、引き続き814,900元で販売されます。高級電気セダンとしての位置づけを維持しつつ、スタンダードモデルの価格を思い切って下げることで、市場シェアの獲得を狙う構図が見えてきます。
- スタンダードモデル: 529,900元(当初案内より約35%低い価格)
- 限定版: 814,900元(仕様は未公表)
高級EVの価格帯に対する固定観念を崩すこの設定は、同じセグメントの他社モデルにもプレッシャーを与える可能性があります。
自動運転HADをめぐる戦略
Xiaomiの創業者兼CEOである雷軍氏は、発表会で自社のHuman-centric Autonomous Driving(HAD)を強調しました。HADはエンドツーエンド型のインテリジェントドライビングシステムで、通常は26,000元で提供されると説明されています。
発表時点では、3月末までにSU7 Ultraを注文した顧客には、このHADを終身無料で提供するキャンペーンも打ち出されました。高価になりがちな高度運転支援機能を車両価格に実質的に含める形で提供することで、長期的なユーザー体験を前面に押し出した格好です。
テスラとの比較が映すEVソフトウェア競争
雷軍氏はスピーチの中で、中国市場で話題になっているテスラの自動運転ソフトの最新アップデートにも言及しました。このアップデートはここ数日で大きな注目を集めている一方で、ユーザーは6万元超を支払う必要があると指摘しました。
これに対し、SU7 Ultraの顧客にはHADを終身無料で提供するという構図を示すことで、Xiaomiはソフトウェア価格の違いを強調した形です。
- SU7 UltraのHAD: 通常価格26,000元、3月末までの注文で終身無料
- テスラの自動運転アップデート: 約60,000元超の追加支払いが必要
ハードウェアだけでなく、ソフトウェアとアップデートこそがEVの価値を左右するという見方が広がるなかで、どの機能を車両本体に含め、どこからを有料オプションとするのかが、ブランドごとの戦略の違いを浮かび上がらせています。
高級EV市場への影響と今後の焦点
高級電気セダン市場では、これまで車両本体の性能やデザインが注目されることが多かったですが、SU7 Ultraの登場は「価格」と「自動運転ソフト」を組み合わせた新しい競争軸を明確にしました。
今回の発表から見えてくるポイントとして、次のような点が挙げられます。
- 高級EVの価格帯そのものに対する消費者の期待水準が変わる可能性
- 自動運転や高度運転支援機能をめぐる「買い切り」か「追加課金」かというモデルの違い
- ソフトウェアを含めたトータルコストでブランドを比較する動きの加速
国際ニュースとして見ても、中国のEVメーカーとテスラのような既存プレーヤーが、ソフトウェアを軸に新たな競争を展開し始めていることは、今後のモビリティの姿を考えるうえで示唆的です。次にクルマを選ぶとき、私たちは何にお金を払うのか。走行性能だけでなく、ソフトウェアやアップデートを含めた体験全体が問われる時代に入っていることを、SU7 Ultraの発表は静かに物語っています。
Reference(s):
cgtn.com








