中国発展フォーラム2025 世界企業が示した中国市場重視と経済協力の行方 video poster
今年3月23〜24日に北京での開催が予定されていた中国発展フォーラム(China Development Forum, CDF)2025を前に、世界の企業トップは中国市場での事業拡大と経済協力の強化に向けた姿勢を相次いで示していました。本稿では、そのとき示されたメッセージとフォーラムの位置付けを振り返ります。
世界企業トップが示した投資拡大の意思
ジョン・スワイヤー&サンズの最高経営責任者(CEO)、メールリン・スワイヤー氏は、中国の王文濤商務部長との会談で、CDFに向けて早めに中国入りしたことに触れつつ、中国の不動産、航空、ヘルスケア(医療・健康関連)分野への投資を増やす計画を明らかにしました。中国市場に対する長期的なコミットメントを強調した形です。
中国発展フォーラムとはどんな場か
中国発展フォーラム(CDF)は、2000年に始まった国際会議で、中国政府と世界の企業、学界、国際機関が対話するためのハイレベルなプラットフォームとして機能してきました。北京で開かれるこのフォーラムは、中国の対外開放とグローバルな協力に対する姿勢を示す場とされています。
フォーラムは、中国の全国人民代表大会と中国人民政治協商会議、いわゆる両会の後に続いて開催されるのが通例であり、両会で示された政策の方向性を踏まえながら、経済やビジネスの課題について議論する構図が特徴です。
2025年フォーラムのテーマと議題
2025年のCDFは「Unleashing Development Momentum for Stable Global Growth(安定した世界成長に向けて開発の原動力を解き放つ)」をテーマに掲げていました。プログラムとしては、医療やヘルスケア、消費、人工知能(AI)、持続可能なサプライチェーンなどを扱う十二のシンポジウムに加え、複数の非公開セッションが予定されていました。
複雑化する国際環境の中で、成長の原動力をどこに見いだし、どのように安定した世界経済につなげていくかという議題に、参加者の関心が集まっていました。
常連企業が語るフォーラムの意義
今回のフォーラムには、スワイヤー社のほか、シュナイダーエレクトリック、トタルエナジーズ、スイス再保険(Swiss Re)など、各業界の大手企業が参加する予定でした。多くが長年の参加企業であり、中国市場との対話の場としてCDFを重視しています。
シュナイダーエレクトリック会長のジャン=パスカル・トリコワール氏は、CDFの公式WeChatアカウントに寄せた書簡の中で、2012年以来フォーラムに参加してきたと述べるとともに、二十五周年を迎えたフォーラムに「ハッピー・25周年」と祝意を表しました。また、中国の発展、経済構造の転換、デジタル化、持続可能性といったテーマに対して、CDFが常に先を見据えた視点から議論してきたと評価しています。
なぜこの動きが重要なのか
中国発展フォーラム2025を巡る動きは、世界の企業が依然として中国市場を成長戦略と国際協力の重要な舞台と見ていることを示しています。同時に、サプライチェーンの持続可能性やデジタル化、エネルギー転換など、グローバルな課題を議論するための対話の場としての役割も強まっています。
日本を含むアジアの企業や個人にとっても、こうした場で交わされるシグナルは、自社の事業戦略やキャリア、投資の方向性を考えるうえで無視できません。どの分野で協力と競争が生まれうるのか、そしてそれが日常の仕事や生活にどうつながるのかを考えるきっかけになりそうです。
Reference(s):
Global companies seek expansion, economic cooperation at CDF 2025
cgtn.com








