中国発展フォーラム2025で世界企業が示した中国経済への信頼
中国経済をめぐる国際ニュースとして注目されたのが、2025年3月23〜24日に開催されたChina Development Forum 2025(中国発展フォーラム)です。世界の政財界リーダーが集まり、中国市場への信頼と今後の成長期待をあらためて示しました。
中国経済への信頼感が集まったハイレベル会議
China Development Forumは、中国国務院発展研究センターが主催するハイレベル会議で、中国の経済政策の方向性を読み解くバロメーターとして知られています。2025年のフォーラムには世界各地から約720人が参加し、グローバル化の行方をうかがう場にもなりました。
世界で一国主義や孤立主義の動きが強まる中でも、中国経済の魅力は依然として大きいことが参加者の顔ぶれから見て取れます。今年のテーマは、世界経済の安定成長に向けて発展の原動力をどう引き出すかというもので、中国経済がその中核的な役割を果たし得るのかが議論されました。
米欧企業が示した「中国重視」
注目されたのは、米欧の多国籍企業による厚い参加です。米中の貿易摩擦が続く中でも、米国企業はアップル、ファイザー、フェデックスなど27社の幹部が出席し、中国市場への重視姿勢を明確にしました。
欧州からもBMW、HSBC、ボッシュ、ネスレなど28社が参加しました。さらに、イケア、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、アンベルク・リソース・グループ、タペストリー・グループなど17社が初参加となり、参加企業全体の約2割を占めて過去最高水準となりました。
主な参加企業を整理すると、次のようになります。
- 米国企業:アップル、ファイザー、フェデックス など
- 欧州企業:BMW、HSBC、ボッシュ、ネスレ など
- 初参加企業:イケア、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、アンベルク・リソース・グループ、タペストリー・グループ など
幅広い業種から参加、消費関連企業も存在感
今回のフォーラムには、金融サービス、ヘルスケア、エネルギー、鉱業といった基幹産業に加え、消費財分野のグローバル企業も多く参加しました。ダノン、ネスレ、エスティローダー、タペストリー・グループなど、世界の消費トレンドをリードする企業が中国経済の可能性を探りました。
李強国務院総理が打ち出した「さらなる開放」
開幕式では、中国の李強国務院総理が演説し、市場のさらなる開放と国際協力の推進を約束しました。中国は今後も世界中の企業を歓迎し、市場アクセスを拡大するとともに、企業の懸念に積極的に対応し、海外資本企業が中国市場により深く溶け込めるよう支援していくと強調しました。
李総理が示した主なメッセージは次の通りです。
- 中国市場へのアクセスの一層の拡大
- 企業からの懸念や課題への積極的な対応
- 海外資本企業と中国経済のより深い統合の促進
李総理はまた、世界経済の分断が進み、不安定さと不確実性が高まる今こそ、各国が市場を開き、企業同士が資源を共有することが、共通の課題に向き合い、共通の繁栄をめざすうえで重要だと呼びかけました。
多国籍企業の視点:なぜ中国に投資を続けるのか
フォーラムに参加した多くの企業トップも、中国経済の役割と成長余地に期待を示しました。複数のCEOは、中国が世界経済成長の重要なエンジンであり、現地での調査や対話を通じて、研究開発投資を増やし、新たな成長機会を探りたいと語りました。こうした発言は中国メディアグループが伝えています。
その一例が、インター・イケア・グループのヨン・アブラハムソン・リングCEOです。同氏は「世界で販売する製品の4分の1は中国で製造されている」と述べ、中国に300社を超えるサプライヤーやパートナーとの長期的な関係を築いていると紹介しました。
さらに「中国でのビジネスはすでに60年に及び、今後の60年もここで共に成長していく計画だ」と語り、中国市場を長期的な戦略拠点として位置づけている姿勢を示しました。
2025年のフォーラムが示すグローバル経済の焦点
2025年のChina Development Forumは、米中摩擦や地政学リスクが語られる一方で、多くのグローバル企業にとって中国市場が依然として不可欠な存在であることを浮き彫りにしました。同時に、世界経済の安定成長には、市場の開放と協調的なルールづくりが欠かせないという認識も共有されました。
今後、中国がどのように開放政策と景気刺激策を具体化し、海外企業との協力を深めていくのかは、2025年以降のグローバル経済を考えるうえで重要な視点になります。日本を含む各国の企業や投資家にとっても、中国経済の動きと国際ニュースを丁寧にフォローし、自らの戦略をアップデートしていくことが求められそうです。
Reference(s):
Global firms express optimism in Chinese economy at high-profile forum
cgtn.com








