中国本土の消費刺激策で自動車市場に追い風 CPCAが2025年成長に楽観姿勢 video poster
中国本土の自動車市場は、2025年の成長をめぐってどこまで勢いを保てるのでしょうか。中国乗用車協会(CPCA)は、政府の消費刺激策を追い風に、今年の市場見通しについて楽観的な姿勢を示しています。本記事では、その背景となる政策と、自動車市場への影響を整理します。
消費刺激策の柱は「買い替え」とグリーン・スマート化
中国本土では、個人消費を押し上げるために、家電や自動車など消費財の「買い替え」支援が強化されています。とくに、自動車のような耐久消費財については、環境負荷の少ないグリーン車への切り替えや、コネクテッド機能・運転支援機能などを備えたインテリジェント車への更新が重視されています。
具体的には、古い車両を下取りに出して新しい車に買い替える際の支援や、燃費性能や排出ガス基準を満たした車への買い替えを促す仕組みなどが導入されています。これにより、従来であれば買い替えを先送りしていた消費者にも、動きが出やすくなっているとみられます。
自動車市場にもたらした主な変化
こうした消費刺激策は、自動車市場にいくつかの変化をもたらしています。
- 古い車から新しい車への買い替え需要が掘り起こされ、販売の下支えになっている。
- 環境性能やデジタル機能を備えた車種へのシフトが進み、メーカー各社のモデル戦略にも影響している。
- 都市部だけでなく、地方都市や周辺地域にも買い替えニーズが広がることで、市場の裾野が広がっている可能性がある。
消費者にとっては、補助や優遇措置により「今、買い替えるメリット」がはっきりすることで、購入判断がしやすくなります。一方でメーカーや販売店にとっても、在庫の回転を早め、新しい技術を搭載した車を市場に投入しやすくなるという効果があります。
CPCA崔東樹秘書長が語る2025年の成長期待
CGTNのアーロン・リウ記者は、中国乗用車協会(CPCA)の崔東樹秘書長にインタビューし、こうした政策が自動車市場に与える影響について話を聞きました。崔氏は、消費促進策が買い替え需要を喚起し、市場の底堅さを支えていると分析しているとされています。
とくに、グリーン化とインテリジェント化を同時に促す政策設計により、単なる「量の押し上げ」だけでなく、車の質的な高度化も進んでいる点が強調されました。CPCAとしては、これらの政策を背景に、2025年の乗用車市場について全体としては成長に向けた余地があるとの見方を示しています。
日本の自動車産業にとっての意味
中国本土の自動車市場の動きは、日本の完成車メーカーや部品サプライヤーにとっても無視できないテーマです。グリーン車やインテリジェント車への需要の高まりは、環境技術やソフトウェア、センサーなどの分野でビジネス機会を生み出します。
一方で、現地メーカーとの競争は一段と激しくなっており、市場の成長がそのまま日本企業の伸びにつながるとは限りません。日本の読者にとっては、「どの技術分野で強みを発揮できるのか」「どの地域や価格帯に注力するのか」といった視点で、この消費刺激策の行方を見ていく必要がありそうです。
これからの注目ポイント
2025年の残りの期間、そしてその先を見据えるうえで、次のような点が注目されます。
- 自動車の買い替え支援策がどの程度継続され、対象や規模がどう変化していくのか。
- グリーン車・インテリジェント車の普及ペースが、インフラ整備や所得水準とどのようにかみ合っていくのか。
- 自動車以外の耐久消費財やサービス分野にも、消費刺激策の波及が広がるのかどうか。
政策によって押し上げられた需要が、中長期的な消費の力強さにつながるのか。それとも一時的な「前倒し需要」にとどまるのか。中国本土の自動車市場は、世界経済と日本企業の戦略を考えるうえでも、引き続き注視したい指標となっています。
Reference(s):
CPCA optimistic about 2025 growth due to consumer promotion policies
cgtn.com








