中国発展フォーラム2025で韓正副主席が国際企業と会談 改革開放の継続を強調
中国の韓正(ハン・ジョン)国家副主席は8日、北京で開かれている中国発展フォーラム2025に合わせて、国際企業のトップらと相次いで会談しました。中国経済の方向性として、経済のグローバル化と改革開放の継続をあらためて強調した形です。
中国発展フォーラム2025で、スワイヤとノバルティス幹部と会談
北京の会場では、韓副主席がスワイヤ・パシフィック・リミテッド(Swire Pacific Limited)のマーレン・スワイヤ会長(Merlin Swire)と、ノバルティスの最高経営責任者(CEO)、ヴァス・ナラシムハン氏(Vas Narasimhan)とそれぞれ会談しました。両氏はいずれも、中国発展フォーラム2025に出席するために中国の首都を訪れています。
経済のグローバル化と世界貿易ルールを強調
スワイヤ会長との会談で、韓副主席は、中国は経済のグローバル化の「正しい方向」を堅持し、世界の貿易ルール体系を尊重しながら、改革開放を揺るがず推し進めていくと述べました。こうした取り組みによって、世界経済の発展により大きな安定性と確実性をもたらしていくとしています。
発言のポイントとしては、次の3点が挙げられます。
- 経済のグローバル化は後戻りしない方向だと位置づけたこと
- 世界の貿易ルール体系の維持と安定を重視していること
- 国内の改革と対外開放を引き続き推進する意思を示したこと
中国本土と香港で成長してきたスワイヤ・パシフィック
韓副主席は、スワイヤ・パシフィック・リミテッドが世界的に知られた多国籍企業であり、中国本土と香港特別行政区の双方で力強い発展を遂げてきたと評価しました。そのうえで、同社が今後も中国の地域戦略に積極的に関わることへの期待を表明しました。
大湾区と海南自由貿易港への参画を要請
具体的には、広東・香港・マカオ大湾区(グレーターベイエリア)と海南自由貿易港の建設への積極的な貢献を呼びかけました。また、香港が国際的な航空ハブとして果たしている役割を支えることにも、スワイヤ・パシフィックに対し期待を示しました。
国際企業との対話が持つ意味
海外の多国籍企業トップとの会談を通じて、中国側は自国の経済政策の方向性を示しつつ、長期的な協力関係の構築を図ろうとしているとみられます。今回のようなメッセージは、世界経済の先行きがしばしば議論されるなかで、「安定」と「確実性」をキーワードに、国際ビジネスのパートナーに安心感を与える狙いがあるとも受け取れます。
今回の動きから読み取れるポイントとして、次のような点が挙げられます。
- 中国本土と香港特別行政区を一体でとらえた地域戦略が意識されていること
- 広東・香港・マカオ大湾区や海南自由貿易港といった重点地域プロジェクトを通じて国際企業の参加を促していること
- 国際航空ハブとしての香港の地位を引き続き重視していること
日本の読者にとっての視点
日本の企業や投資家にとっても、中国発展フォーラムの場でどのようなメッセージが発せられるかは、中国経済の方向性を考えるうえでの参考材料になります。とくに、広東・香港・マカオ大湾区や海南自由貿易港といった地域名が具体的に挙げられた点は、今後のビジネスチャンスを検討する際のヒントになりそうです。
一方で、実際の投資や事業展開を検討する際には、各地域の制度やインフラ、パートナー候補など、より具体的な条件を丁寧に見極める必要があります。今回の会談は、その前提となる「対話の窓口」が開かれていることを示すシグナルの一つといえそうです。
Reference(s):
Chinese vice president meets Swire Pacific Ltd. chairman, Novartis CEO
cgtn.com








