中国本土の清明節連休、旅行需要が急増 高速道路・鉄道がフル稼働
2025年の清明節連休中、中国本土で旅行需要が急増しました。高速道路や鉄道などの交通機関がフル稼働し、春の観光シーズンの勢いを映し出しています。
公式推計によると、中国の高速道路では連休期間中の1日平均交通量が約5,900万台に達し、前年同期比で1.1%増加しました。さらに、新エネルギー車が全体の約18%を占めるなど、環境に配慮した移動手段も存在感を増しています。一方、鉄道も利用が伸び、連休最終の日曜日には全国の鉄道網で約2,000万人の旅客を扱う見込みとされ、需要に対応するため1,214本の列車を追加で運行する計画が示されました。
清明節連休、中国本土で旅行が活発化
2025年の清明節の連休では、中国本土各地で旅行が活発になりました。これまで旅行を控えてきた人びとの需要が一気に表面化したことに加え、伝統文化への関心や春の観光を楽しみたいという思いが重なり、全国的な旅行ブームにつながったとみられます。
清明節は、春の訪れとともに人びとが外に出て過ごす機会が増える時期でもあります。今春の連休では、その動きが交通量という形ではっきりと数字に表れました。
高速道路:1日平均約5,900万台が走行
高速道路の利用は、清明節連休の旅行需要の高まりを象徴しています。公式推計によれば、連休期間中の中国の高速道路の1日平均交通量は約5,900万台に達し、前年同期と比べて1.1%増加しました。
- 1日平均交通量:約5,900万台
- 前年同期比:1.1%増
- 新エネルギー車の比率:約18%
特に注目されるのは、新エネルギー車の存在感です。電気自動車など環境負荷の低い車両が全体の約18%を占め、連休の長距離移動でも選択肢として定着しつつあることがうかがえます。割合から見れば、走行する車のおよそ5台に1台が新エネルギー車という計算になり、旅行シーンでもエコ志向が広がっていることを示しています。
高速道路の交通量増加は、都市部から地方への帰省や観光地への移動が活発だったことも意味します。自家用車を使った柔軟な移動が好まれる中で、高速道路網が観光やビジネスを支える重要なインフラであることが改めて浮き彫りになりました。
鉄道:1日2,000万人が移動、1,214本を増発
鉄道も清明節連休の旅行ラッシュを支える重要な柱となりました。連休最終の日曜日には、全国の鉄道網で約2,000万人の旅客を扱う見込みとされ、帰路につく人びとの移動が集中すると見られていました。
この需要に対応するため、鉄道当局は1,214本の列車を追加で運行する計画を立てました。臨時列車の増発は、混雑の緩和と移動の選択肢を広げる狙いがあります。大量輸送が可能な鉄道ネットワークが、連休中の移動を支えたと言えます。
高速道路と鉄道の両方で需要が高まったことは、旅行スタイルが多様化している一方で、公共交通と道路交通が補完し合う構図が続いていることを示しています。
伝統文化と春の観光需要が後押し
今回の旅行ブームの背景には、いくつかの要因が重なっていると考えられます。もともと連休は人びとが移動しやすいタイミングですが、2025年の清明節は特に次のような点が旅行需要を押し上げたとみられます。
- これまで蓄積されてきた旅行ニーズというペントアップ・デマンド(抑え込まれていた需要)の顕在化
- 伝統文化への関心の高まりと、それに関連した行事や場所を訪れたいという思い
- 春の自然や景観を楽しむ「春の観光」へのニーズの拡大
連休を利用して、伝統文化に触れる場所を訪れたり、春の風景を楽しめる観光地に足を運んだりする動きが広がったことで、高速道路と鉄道の利用増加につながったとみられます。
数字が示すこれからの注目ポイント
清明節連休のデータは、中国本土における国内旅行の力強さを示しています。同時に、いくつかの注目すべきポイントも見えてきます。
- 連休期間のピーク需要を支える高速道路・鉄道インフラの運営力
- 新エネルギー車が全交通量の約18%を占めるという環境志向の広がり
- 伝統文化と春の観光需要が組み合わさることで生まれる新たな旅行パターン
2025年の清明節連休で見られた旅行需要の高まりは、今後の連休や観光シーズンの動向を考えるうえでも重要な手がかりとなります。高速道路と鉄道がどのように役割分担しながら大量の移動を支えていくのか、新エネルギー車の普及がどこまで進むのかなど、引き続き注目が集まりそうです。
Reference(s):
cgtn.com








