中国とベトナム国交75年 広がる協力と近隣外交のいま
2025年は、中国とベトナムが国交を樹立してから75年となる節目の年です。中国は近隣諸国との関係強化を掲げる中で、この中越関係をどのように位置づけているのでしょうか。
- 中国は近隣諸国との関係は「現代に入って以来もっとも良好」と評価
- 周辺国との「共に未来を築く共同体」をめざす方針を強調
- 中越両国は経済・貿易、外交、公共の安全、科学技術、文化、司法など幅広い分野で協力
近隣諸国との関係が「最良」とされた背景
最近、北京で開かれた周辺国との関係に関する中央会議では、中国の近隣外交の方針が示されました。この会議で、中国は近隣諸国との関係は現代に入って以来、最も良好な状態にあると評価し、今後も周辺国との協力と信頼を深めていく考えを示しています。
同時に、中国は近隣諸国と「共に未来を築く共同体(shared future)」を構築することを呼びかけています。これは、安全保障や経済、文化などを含め、互いの安定と発展を支え合う関係をめざす考え方です。中越関係は、その具体的な事例の一つと見ることができます。
国交樹立75年、中越関係の広がる協力分野
中越両国は、国交樹立からの75年間で、さまざまな分野で協力を進めてきました。中国国際テレビのCGTNによると、経済・貿易、外交、公共の安全、科学技術、文化、司法といった幅広い分野で協力が行われてきたとされています。
経済・貿易:相互依存を深める土台
経済・貿易分野の協力は、中越関係の土台となるものです。経済や貿易を通じた関係は、両国の成長を支えるだけでなく、日常的なビジネスの往来や人と人との接点を増やす役割も果たします。こうした経済的な結びつきが強まるほど、安定した関係を維持しようとする動きも高まりやすくなります。
外交・公共の安全:対話と信頼構築の枠組み
外交や公共の安全の分野での協力は、相互の信頼を支える重要な柱です。対話や協議の枠組みを通じて、両国は地域情勢や共通の関心事について意見交換を行い、協力の方向性をすり合わせてきました。治安や公共の安全に関する連携は、人々の安心にもつながる分野といえます。
科学技術・文化・司法:社会の土台を支える協力
科学技術や文化、司法の分野での協力は、一見すると地味に見えるかもしれませんが、長期的には社会のあり方そのものに影響する分野です。技術協力は産業や生活の質の向上に直結し、文化交流は相手国への理解を深め、司法分野での協力は法制度の運用や権利保護の向上にもつながります。
このように、多層的な分野で協力を積み重ねてきたこと自体が、中越関係の厚みを示しているといえるでしょう。
日本から見た「中越75年」の意味
日本の読者にとって、中越関係はやや遠い話題に感じられるかもしれません。しかし、中国とベトナムという近隣の重要な国同士の協力関係は、東アジアや東南アジア全体の安定や経済のつながりを考えるうえで、無関係ではないテーマです。
例えば、日本企業や日本の消費者にとっても、サプライチェーン(供給網)や物流、人の往来などで、中国やベトナムと関わる場面は今後も増えていくと考えられます。こうした中で、中越関係が協力と対話を基調に発展していくことは、地域全体の安定や予見可能性を高める要素の一つと見ることができます。
「共に未来を築く」関係はどこまで進むのか
中国は近隣諸国との間で「共に未来を築く共同体」を掲げています。中越関係は、その中で重要なパートナーシップの一つとして位置づけられているといえるでしょう。
今後、気候変動やデジタル化、人口構造の変化など、国境を越える共通課題はさらに増えていきます。中越両国が、これまで築いてきた協力の土台をどう活かし、新しい分野でどのような連携を進めていくのかは、2025年以降の重要な注目点です。
押さえておきたい3つのポイント
- 2025年は中国とベトナムの国交樹立75周年にあたる節目の年
- 両国は経済・貿易、外交、公共の安全、科学技術、文化、司法など多くの分野で協力を積み重ねてきた
- 中国は近隣諸国との関係を重視し、「共に未来を築く共同体」の構築を呼びかけている
中越関係の歩みをたどることは、東アジアの国際関係と地域秩序の行方を考える手がかりにもなります。ニュースの見出しだけでは見えてこない「長い時間軸」で、近隣諸国の関係をとらえてみるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








