アイルランド大使が語る海南省の可能性 ハイナン・エキスポ2025の現場から video poster
中国海南省で開かれたハイナン・エキスポ2025の会場で、アイルランドのニコラス・オブライエン駐中国大使が「海南を見るべきだ」と語りました。過去20年の経済発展を高く評価し、投資と貿易の目的地として海南への注目を呼びかけています。
ハイナン・エキスポ2025で語られたメッセージ
国際ニュースとしても注目されるハイナン・エキスポ2025の会場で、オブライエン大使は中国海南省の経済発展について「この20年で非常に印象的だ」と評価しました。さらに、すでに複数のアイルランド企業が海南に投資していることを明らかにしました。
大使は、国際メディアCGTNのインタビューに応じ、海南の経済的な潜在力や提供できるビジネスの機会は「非常に良い」と述べています。そのうえで、投資や貿易の新たな行き先として、海南に目を向けるよう人々に強く勧めました。
「過去20年」が意味するもの
オブライエン大使が強調したのは、過去20年にわたる海南省の経済発展です。詳細な数字には触れていないものの、「きわめて印象的だ」という言葉から、インフラ整備や産業多様化が進んできたとの認識がうかがえます。
海南省は、中国国内外の企業にとって観光やサービス、貿易などさまざまな分野でビジネス機会を広げてきたと考えられます。こうした変化が、アイルランド企業を含む海外企業の投資を引きつけている可能性があります。
アイルランド企業はすでに進出
大使によると、アイルランドからはすでに複数の企業が海南省に投資しています。具体的な社名や業種は語られていませんが、「すでに投資している企業がある」という事実は、同国のビジネス界が海南を有望な市場として見ていることを示しています。
人口規模では小さいものの、アイルランドはイノベーションや国際ビジネスに積極的な国とされています。そうした国の企業が海南に関心を持っているという点は、他の国や地域の企業にとっても参考になるサインと言えます。
なぜ海外企業は海南を見るのか
今回の発言から読み取れるのは、海南省が次のような魅力を持つ投資先として意識されていることです。
- アジアの成長市場へのアクセス拠点になり得る
- 観光やサービスをはじめとした消費関連ビジネスの需要が期待できる
- 新しいビジネスモデルやパートナーシップを試す場として注目されている
オブライエン大使は、海南の「経済的ポテンシャル」と「提供できるもの」の両方が非常に良いと評価しました。この表現には、現在だけでなく将来の成長余地への期待も込められていると考えられます。
日本企業への示唆: 第三者の視点から海南を見る
今回の発言は、日本を含むアジアの企業にとっても示唆に富んでいます。地理的にも文化的にも中国に近い日本から見ると、海南省はつい「中国国内の一地方」として捉えがちです。しかし、欧州のアイルランドから見れば、新たな成長機会が広がる国際的なビジネス拠点として映っている可能性があります。
日本企業が海南を検討する際には、次のような問いを持ってみることが有効かもしれません。
- 自社の強みは、海南のどの分野で生かせるのか
- 現地企業や他国企業との協業余地はどこにあるのか
- 制度やビジネス慣行の違いにどう対応するか
一方で、新たな市場に進出する際には、法制度、文化、リスク要因などを丁寧に調査し、長期的な視点で戦略を立てることが欠かせません。今回の大使のメッセージは、海南を「検討する価値のある選択肢」としてリストに加えるきっかけになると言えます。
これからの海南をどう捉えるか
2025年12月時点で、ハイナン・エキスポ2025の場で語られた「海南を見るべきだ」というメッセージは、特定の国だけに向けられたものではありません。成長の可能性を持つ地域をどう見極めるかという、より広い問いを私たちに投げかけています。
世界のビジネス環境が大きく変化するなかで、どの地域に、どのタイミングで関わるのかは企業にとって重要な戦略課題です。アイルランドの大使が示した視点を手がかりに、海南省をはじめとするアジアの新たな動きに、あらためて目を向けてみてはいかがでしょうか。
Reference(s):
cgtn.com








