海南エキスポでLVMHが語った「開かれた市場」と消費者中心戦略 video poster
中国国際消費品博覧会の会場で、LVMHグループ大中華圏プレジデントのアンドリュー・ウー氏が、海南が「開かれた市場」と消費者中心の産業の発展を牽引する存在になっていると語りました。中国やアジアの消費トレンドを読み解くうえで、注目すべきメッセージです。
中国国際消費品博覧会と海南の役割
今回の中国国際消費品博覧会(China International Consumer Products Expo)は、中国南部の海南で開催され、国内外のブランドが集まる消費関連イベントです。その場で行われたインタビューで、ウー氏は海南の役割に焦点を当てました。
同氏は、海南が開放的な市場づくりを進める上で重要な拠点となっていること、そして消費者の体験やニーズを起点にした「消費者中心」の産業構造への転換を後押ししていると強調しました。
「開かれた市場」としての海南が意味するもの
ウー氏が強調した「開かれた市場」とは、企業にとっては新しいビジネスモデルを試しやすく、消費者にとっては多様な商品やサービスにアクセスしやすい環境を指します。海南はこうした試みの最前線として位置づけられています。
- 海外ブランドと中国企業が同じ土俵で競い合う場になる
- 新しい小売りの形やデジタル技術を活用したサービスを実験しやすい
- 旅行・観光と消費を組み合わせた体験型の市場づくりが進む
こうした動きは、単に一つの地域の話にとどまらず、中国本土全体の消費市場の方向性を映し出す「ショーケース」としての意味合いも持ちます。
消費者中心の産業へのシフト
ウー氏が指摘する「消費者中心の産業」とは、企業側の都合ではなく、消費者の嗜好や価値観から発想するビジネスへの転換です。海南では、ブランド体験、サービス、サステナビリティ(持続可能性)などを重視した取り組みが広がりつつあります。
例えば、単に商品を販売するだけでなく、文化やストーリー、体験型のイベントを通じてブランドとの関係性を深める動きが各社で見られます。これは、モノ消費から「コト消費」へと重心が移るグローバルなトレンドとも重なります。
日本から見る海南エキスポの意味
日本の読者にとっても、中国国際消費品博覧会と海南の動きは他人事ではありません。アジアの消費市場は相互につながっており、海南で試されるビジネスモデルやサービスが、日本や他の地域に波及してくる可能性があるからです。
- アジア発のブランドやサービスが、日本市場でも存在感を増す可能性
- 観光・免税・越境EC(国境を越えたネット通販)などで、日中間の消費の往来がさらに密接になること
- サステナビリティやラグジュアリーの新しい定義が、日本企業の戦略にも影響すること
これから何を注視すべきか
今回の発言は、グローバル企業が中国本土の消費市場、とりわけ海南をどのように位置づけているのかを示す一つのシグナルと言えます。今後も次のような点を注視することで、アジアの消費トレンドを立体的に理解しやすくなります。
- 海南で導入される新しい消費関連の政策や制度
- 中国国際消費品博覧会に参加する企業や業種の変化
- 海南で生まれたビジネスモデルが、他地域にどのように広がるか
海南を舞台にした「開かれた市場」と「消費者中心の産業づくり」は、今後の国際ニュースや経済ニュースを読み解くうえで、押さえておきたいキーワードになりそうです。
Reference(s):
LVMH China president highlights Hainan Expo's role in open markets
cgtn.com








