日産、中国で「危機の中のチャンス」狙う 輸出強化で国際市場を補完 video poster
2025年現在、世界的な危機が続く中でも、自動車業界には新たなチャンスがある――。日産自動車の中国事業トップであるStephen Ma氏が、最近行われたCGTNのインタビューでそう語り、中国市場と国際自動車市場に向けた戦略を明らかにしました。
日産トップが語る「危機の中の機会」
Ma氏は、「あらゆる世界的な危機の中には必ず機会がある」と述べ、日産としてその機会を中国で生かしていきたいと強調しました。世界経済の不確実性が高まる中で、あえて攻めの姿勢をとるというメッセージです。
中国市場をどう位置づけるか
日産にとって中国市場は、販売だけでなく、技術開発や生産体制の面でも重要な拠点となっています。Ma氏の発言は、単に「逆風の中でも頑張る」という精神論ではなく、中国を成長エンジンとする方向性を改めて示したものといえます。
背景には、次のような要素があると考えられます。
- コスト競争力の高い生産体制
- 新エネルギー車など新分野での需要の拡大
- サプライチェーン(供給網)の多様化によるリスク分散
こうした点が、日産が「危機の中のチャンス」として捉えている可能性があります。
輸出強化で国際自動車市場を補完
インタビューの中でMa氏は、日産が自動車を輸出し、国際自動車市場を「補完し、補強していく」方針も示しました。これは、生産拠点から世界各地へ車両を供給することで、需要の変動やサプライチェーンの混乱に対応しようとする動きとみられます。
輸出強化には、例えば次のような狙いが考えられます。
- 需要が不足している地域への迅速な供給
- 一国・一地域への依存度を下げるリスク管理
- 新興市場への柔軟な展開
危機の時代においては、「どこで作り、どこに売るか」を柔軟に組み替えられるかどうかが、企業の競争力を左右します。日産の輸出戦略は、その一つのモデルケースといえるかもしれません。
日本の読者が注目したい3つの視点
- グローバル企業の「危機対応力」
危機を単なるマイナスではなく、事業ポートフォリオを見直すきっかけとする発想は、日本企業全体にとっても参考になります。 - 中国市場の位置づけ
日産があえて中国でのビジネスチャンスを強調したことは、中国市場が依然として国際ビジネスの重要な舞台であることを示しています。 - サプライチェーンの再設計
輸出を通じて国際市場を補完するという発想は、「どこで生産し、どこに販売するか」という前提を見直す動きとも重なります。
「ポスト危機」の国際自動車市場はどう変わるか
世界的な危機が長期化する中で、各国や企業はビジネスモデルの再設計を迫られています。日産のように、中国を含む国際市場で積極的に機会を探ろうとする動きは、今後さらに広がる可能性があります。
危機の時代に企業がどのようにリスクと向き合い、どの地域を成長の軸に据えるのか。Ma氏の発言は、その問いを私たちに静かに投げかけています。
Reference(s):
cgtn.com








