香港・珠海・マカオ大橋、外国人客70%増 年間利用1,000万人を突破
香港と中国本土の珠海、マカオを結ぶ「香港・珠海・マカオ大橋」で、外国人旅客の利用が前年比70%増と急伸し、橋全体の年間利用も1,000万人を突破しました。中国のビザ免除拡大が、アジアの人の流れをどう変えつつあるのかを見ていきます。
外国人旅客が前年比70%増 17万2,000件超に
香港・珠海・マカオ大橋の中国本土側にある珠海陸上ポートでは、2025年12月7日(日)までに、外国人による国際旅客の通行回数が前年比70%増となり、延べ17万2,000件以上に達しました。公式データによると、ここを通過する外国人旅客の増加が特に目立っています。
背景には、中国がビザ免除(ビザなし渡航)の対象を広げていることがあります。香港・珠海・マカオ大橋の珠海陸上ポートは、香港国際空港へ道路で直接アクセスできる中国本土唯一の陸路ポートであり、空路と陸路を一体的に利用できる利便性が評価されているとみられます。
主な数字でみる香港・珠海・マカオ大橋
同じく12月7日までの集計で、橋全体の利用状況も大きく伸びています。
- 全体の旅客数:前年同期比18.9%増で延べ1,000万人を突破(2024年より25日早く到達)
- 中国本土の住民による通行:前年比30.3%増の延べ418万人分
- 香港・マカオ登録車両の越境走行:32.4%増の約120万回、1日平均1万回超
こうした数字から、観光だけでなくビジネスや日常的な往来も活発になっていることがうかがえます。
ビザ免除拡大がもたらすもの
外国人旅客の急増は、中国のビザ免除政策の拡大と直結しています。ビザ申請の手間や時間的コストが軽くなることで、短期出張や週末旅行など、これまで以上に気軽な往来がしやすくなります。
また、香港国際空港と中国本土側の都市を直接つなぐこのルートは、航空便と陸上交通を組み合わせたハブとしての役割を強めています。各国・地域のビジネスパーソンが、香港経由で中国本土南部の都市へ向かう際の選択肢が広がっていると言えます。
世界最長の海上橋が形づくる生活圏
香港・珠海・マカオ大橋は、長さ55キロメートルの橋と海底トンネルを組み合わせた、世界最長の橋・トンネル形式の海上横断道路です。香港特別行政区、広東省珠海市、マカオ特別行政区を直接結び、三つの地域を一つの交通圏としてつなぎます。
日々1万台を超える香港・マカオ登録車両が行き来しているという数字からは、仕事や通学、買い物など、日常の目的で国境を越える人々の姿も想像できます。物流の面でも、空港や港湾と中国本土の工業地帯を短時間で結ぶルートとしての重要性が増していると考えられます。
日本の読者にとってのポイント
香港・珠海・マカオと中国本土を結ぶ往来が活発になることで、日本からこれらの地域を訪れる際のルートや選択肢にも変化が生じる可能性があります。ビジネスの出張動線や観光の行き先を考えるうえで、この地域の交通インフラ整備の動きは押さえておきたいポイントです。
中国のビザ免除拡大は、今後アジアの国・地域からの訪問者にとって、利便性向上につながる可能性があります。東アジアの人の動きがどう変化していくのか、香港・珠海・マカオ大橋の利用動向は、その一つのバロメーターになりそうです。
Reference(s):
Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge sees surge in foreign passengers
cgtn.com








