中国、CKハチソン港湾取引で慎重対応を要請 市場監督当局が審査へ
中国外交部の報道官は、CKハチソン・ホールディングスの港湾事業取引をめぐり、関係者に対し慎重な対応と中国当局との十分なコミュニケーションを求めました。
中国外交部、港湾取引で「慎重な対応」を要請
中国外交部の報道官によると、中国政府はCKハチソン・ホールディングス(CK Hutchison Holdings Limited)が進める港湾事業の取引について、関係するすべての当事者に対し「慎重に行動し、中国の関係部門と十分に意思疎通を図る」よう求めています。
グオ・ジャークン(Guo Jiakun)報道官は、月曜日に行われた定例記者会見で、「関連する報道に留意している」と述べたうえで、中国側の立場を説明しました。
パナマ運河の港湾を除けば「問題ない」との報道
この港湾取引をめぐっては、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが最近、事情に詳しい関係者の話として、中国政府がCKハチソン・ホールディングスに対し、「パナマ運河の港湾を除く港湾の売却については問題とならないとの見方を示した」と報じています。
グオ報道官はこの報道について、「関連する報道に留意している」と述べるにとどめ、具体的な内容には踏み込まず、中国当局が取引全体を法に基づき審査する方針を強調しました。
市場監督当局が法に基づき審査、「回避行為は認めず」
グオ報道官によると、中国の市場監督当局であるState Administration for Market Regulation(国家市場監督管理当局)は、この港湾取引について「重大な関心」を示し、法令に基づき審査を行うとしています。
同報道官は次の点を明確にしました。
- 関係する当事者はいかなる形であれ、審査を回避する行為を行ってはならないこと
- 事業の集中に当たる取引は、承認を得ないまま進めることはできないこと
- 承認前に取引を進めた場合には、法的な責任を負う可能性があること
こうした発言は、中国が港湾取引を含む企業取引について、手続きの透明性と法令順守を重視している姿勢を示すものといえます。
「経済的威圧」に反対、改革開放と対外投資受け入れも強調
グオ報道官は会見で、中国は一貫して「経済的な威圧やいじめによって、他国の正当な権利と利益を侵害・損なう行為」に断固反対してきたと強調しました。
そのうえで、次のようなメッセージも発信しました。
- 中国は改革と対外開放の方針に引き続きコミットしていること
- 外国企業による中国への投資を歓迎していること
- 関係するすべての当事者に対し、慎重な行動と中国の関係部門との十分なコミュニケーションを改めて求めること
つまり、中国側は、港湾取引に対する法に基づく審査の姿勢と、対外開放を維持する姿勢を同時に示した形です。
今回のメッセージから読み取れること
今回のCKハチソン・ホールディングスの港湾取引をめぐる中国側の発言からは、次のようなポイントが読み取れます。
- 規制と開放の両立:取引に対して法に基づく審査を行う一方で、外国企業の投資そのものは歓迎するという二つのメッセージを同時に打ち出していること。
- 手続きの重要性:取引の内容だけでなく、「誰とどうコミュニケーションを取り、どのような手続きを踏むか」が重視されていること。
- 国際環境への意識:「経済的威圧」への反対を改めて表明することで、国際的な経済関係の中で自国の立場を示そうとしていること。
CKハチソンの港湾取引をめぐる今後のプロセスは、中国の規制当局と企業との対話のあり方や、対外開放政策の運用を考えるうえでも、注目が集まりそうです。
Reference(s):
Spokesperson: China urges prudence in CK Hutchison's ports deal
cgtn.com








